「緑川組~MOVE~」 2010/5/8
『スピリッツ短信』5/8
投稿日時:2010/05/08(土) 23:50
ゴールデンウィークの最後を飾った『関学ラグビーカーニバル』。これは年に1回の祭典。関学第2フィールドには部員、保護者、関係者総勢1200人ほどが集結した。そこでは、スクールに通うちびっ子から部活に励む中高大学生までがラグビーに興じる。そのなかで大学生たちは赤のイベントTシャツを身につけ大会運営に奔走していた。
▲テント下にて(撮影=長野直樹)
「いつも良いなと思います」。そう語ったのは藤原陸(総4)。高等部ではキャプテンを務めていた。加えて三田ラグビースクールに在籍していた頃からこの祭りに参加していた過去もある。
「中学生も小学生もみんな後輩で。久しぶりにコーチに会ったり。後輩のプレー見てるだけで楽しいっス」
カーニバルの常連は自分なりの楽しみ方を味わっているようだった。
『関学』の名を冠した祭りは、その魅力を最も体感できる機会でもある。それは、ずばり〝縦のつながり〟。大学ラグビー部からは学生コーチを高等部に送りこむ。数ヶ月に1回、初等部に足を運びスポーツ教室を開催する。そうして年に1回のカーニバルでは家族のように一堂に会し交流を深める。
「高校生は中学生にディフェンスを教えて。高校のときも大学の人が練習の時間を割いてくれたり。自分はBKのことを教えてもらったりした。
縦のつながりがあって…高校も強くなって、大学も強くなって。そこが良いところ」
藤原は思い出にふけながら、朱紺の魅力を得意げに話した。
▲カーニバルの最後、全体集合写真。中央、藤原
太陽も真上にあがりカーニバルは最高潮。ちびっ子たちは雲の上の存在である大学生たちにサインをもとめ群がる。それも一体感が成せるわざか。世代を超えた交流がそこにある。
「楽しいっスね。子どもとか楽しそうやし」
生まれて初めてのサイン対応にあくせくした小樋山樹(人3)が一息ついて口にした。
将来の朱紺の闘士たちに夢を与えた、カーニバル。それは5月5日、『子どもの日』の催し物だった。■
▲片岡(右)に連れられ、子供たちは主将からサインをもらう
2010年5月
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