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「緑川組~MOVE~」

『スピリッツ』vol.7

投稿日時:2010/05/24(月) 03:07

 これがトライゲッターの姿だ!どしゃ降りのなか行なわれた関東学院大との定期戦。勝利は逃したが、4年生の両ウィングがそれぞれトライをあげた!




【松野尾 反撃トライ】

 前半はノートライに終わった関学。攻め込んでもゴールを取りきれない場面が続いていた。そこから一変、後半はしっかりとボールをキープしながら前後左右へ人もボールも動く。リズムよく回されるパス回しから最後は「待っていました」と左WTB松野尾(社4)のもとへ。相手ディフェンダーをさらりとかわし、「やっと外までつないでくれて」託されただ円球をインゴールにたたきつけ、チーム初トライをゲット。反撃の狼煙(のろし)を上げた。


【長野 追撃トライ】

 左WTBの活躍に黙っていないのが、その対極の右端にいたWTB長野(社4)。反撃ムード高まるなかで、虎視眈々と得点チャンスをうかがっていた。「立ち位置の関係で、裏が空いているのが分かっていた。ずっと狙っていて」。そしてSH中西(経2)が出したキックパスにぴたりと反応。意思疎通が成された「イメージどおりのトライ」を決めた。追撃の一発に歓声が沸きあがった。


【外から牽引】

 現在チームのWTBには、この日トライをあげた4年生コンビがレギュラーを張っている。その形自体はここ数シーズンと変わらないが、彼らの気持ちの面が今年は違う。グラウンドの両端で構える2人が内側で戦う選手たちに積極的に指示を出すなど働きかけている。「内側をどう動かすか。ぼくらが引っ張っていこう」と松野尾は胸にとめている。チームが目指す『走り勝つ』ラグビーのなかで、この両WTBがフィニッシャーとして最も〝走り〟勝つ。外を見ろ!頼れる存在がそこにはいる。


(記事/写真=朱紺番 坂口功将)