大きくする 標準 小さくする

「小原組~ALL OUT~」 2009/4

『朱紺スポーツ』vol.3

投稿日時:2009/04/29(水) 00:10

【西川 存在感アピール】

 トライゲッター健在!天理大戦Aチーム前半に出場したナンバー8西川征克(文4)が2トライを決める。チームを前半リードに導く活躍ぶりで、その存在感を光らせた。


[攻撃的姿勢]

 ハーフごとにメンバーが入れ替わる変則マッチとなったこの日の天理大戦。Aチーム同士の対決となった前半、序盤からトライを重ねるもディフェンスのほころびから同点の状況に。そんななかこの男が闘志を見せた。関学が誇るトライゲッター西川だ。相手DFをもろともせず34分にトライ。そのあとにもスクラムからひとり抜け出してゴールラインに飛び込む。周りのチームメイトがその状況を作り出せば、必ず決めにかかる。これまでに幾度と見られた得点シーン。特にトライへこだわりは無く「(自分では)よく分からない」と話すも、そのプレーには攻撃への本能的なものが感じられる。


 昨年のリーグではチーム2番目に多くトライを決め(9本)、勝利に貢献した。この日決めた2トライは前半のリードを生み出した。その突破力とゴールラインへの嗅覚は西川の魅力である。今年はFWリーダーに就き「アグレッシブさ」をチームに呼びかけるが、そのことを一番に体現している。一方で「タックル後の次の仕事への早さ」を自身の課題に挙げ、さらなる向上心を見せた。来年以降はプレーするステージが上がることもあり、ディフェンスの意識はおのずと上がる。新たな武器が増えそうだ。


[モメンタム]

 チームはこれから関東勢との戦いを迎える。「今までやってきたタックルを中心に。自分たちのリズムに持っていければ」と西川は意気込む。タックルにトライ。闘志あふれるこの男のプレーがチームに最高のリズムをもたらす。


【『朱紺スポーツ』vol.3】


『朱紺スポーツ』vol.2

投稿日時:2009/04/22(水) 00:01

【WTB藤原 Aチーム初選出!!】

 リク桜、開花宣言!小原組の初陣となった京大戦。この日Aチーム初選出となったWTB藤原(総3)が最多4トライの活躍を見せる。新たな可能性を見出す、初戦となった。


[朱紺デビュー]

 そのときは前半13分に訪れた。丁寧かつスピーディーなパスワークが繰り出され、ボールを持つのはCTB松野尾(社3)。松野尾が相手DFを十分に引きつけると、一番外にいた藤原にボールが渡る。前には誰もいない。悠々とゴールラインに到達すると、その瞬間の味をかみ締めるようにそっと両手でボールを置いた。「CTBがうまく引きつけてくれた。あのトライで緊張が取れた」。仲間のサポートによって、藤原のデビュー弾は生まれた。


 自身にとって初めてとなるAチーム。「代表と言われて嬉しかったし、恥ずかしいプレーは出来ないなと」。関学高等部時代はキャプテンを務めていた。けれども、進学後は学部の関係から満足な練習が出来ず。今シーズン、努力が実りAチーム入りを果たした。主将も「成長株」と太鼓判を押す。


[レギュラーへ]

 朱紺のジャージを着て決めた、初めてのトライ。緊張から解き放たれ、それからはフィールドを奔走した。後半の大量得点の火ぶたを切ったのも藤原。終わってみればチーム最多の4トライを上げた。「4トライ取れたことを嬉しく思う」と大崎監督も礼賛する。

 

 WTBとしての仕事を果たし、小原組の初陣に花を添えた。手放しで喜べる一方で、藤原にとっての次なる戦いがそこに迫っている。「一試合でもAに残れるように」。関学のBK陣は層が厚く、争いが激しい。体格差の不利を自覚しているからこそ、この先はスピードとディフェンスで勝負する。努力の花は開いた。あとは朱紺の色彩をまとい、咲き誇るだけだ。


【コメント】

主将・小原「部内マッチもそうだけど、頑張ってきた子。もっと自信を持ってほしい。」

大崎監督「4トライ取れたことを嬉しく思う。満足することなく、貪欲に。サポート、指示出しもしていってほしい。」

 

【『朱紺スポーツ』vol.2】


『朱紺スポーツ』vol.1

投稿日時:2009/04/18(土) 00:40

【小原組、始動】

 朱紺の楕円闘球、再び。主将・小原正(社4)率いる2009年度関学ラグビー部の戦いが幕を開ける。目指すは国立、日本一だ!


 「関学、関西制覇」。ラグビー史に残る感動から半年。新たなる歴史を刻むために、小原組が始動した。「(目標は)日本一」。主将・小原の眼はっきりと大学選手権決勝の舞台・国立を捉えている。そこには関西を制する自信が見て取れる。


 けれども、おごりはない。「あくまでもチャレンジャー」。昨年の主将が常に口にした台詞は、関西制覇へ導く金言だった。そしてそれはいま、関学ラグビー部そのものを表す代名詞となっている。「おごらず、謙虚な部員が多い」と副将の片岡将(総4)。


 

 一方で、チームの戦力が関西に留まらないレベルに達していることには、誰もがうなずく。ディフェンス面での強さをベースに、そこからの攻撃やゲームマネージメントは随一。それに加え、オフシーズンから取り組む肉体改造も重要なファクターとなる。数十キロの体重増加を果たした選手も。「去年と比べて、こんなに強かったっけ、という選手がいるのが収穫」と主将は舌を巻く。

 


 4月からいよいよ全体でのグラウンド練習が始まり、シーズンは本格化する。紅白戦も含め、京大との定期戦を皮切りにほぼ毎週、対外試合が組まれるなど実戦の機会は豊富。また例年と違って関東の強豪校とも試合を行なうため、さらなるレベルアップが図れる。「試合が一番の練習。上半期のうちに激しい競争をして、リーグにつなげたい(小原)」。全ては日本一のために。小原組の戦いが、いま始まった。


【部内広報紙『朱紺スポーツ』vol.1】


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