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「小原組~ALL OUT~」

『朱紺スポーツ』vol.2

投稿日時:2009/04/22(水) 00:01

【WTB藤原 Aチーム初選出!!】

 リク桜、開花宣言!小原組の初陣となった京大戦。この日Aチーム初選出となったWTB藤原(総3)が最多4トライの活躍を見せる。新たな可能性を見出す、初戦となった。


[朱紺デビュー]

 そのときは前半13分に訪れた。丁寧かつスピーディーなパスワークが繰り出され、ボールを持つのはCTB松野尾(社3)。松野尾が相手DFを十分に引きつけると、一番外にいた藤原にボールが渡る。前には誰もいない。悠々とゴールラインに到達すると、その瞬間の味をかみ締めるようにそっと両手でボールを置いた。「CTBがうまく引きつけてくれた。あのトライで緊張が取れた」。仲間のサポートによって、藤原のデビュー弾は生まれた。


 自身にとって初めてとなるAチーム。「代表と言われて嬉しかったし、恥ずかしいプレーは出来ないなと」。関学高等部時代はキャプテンを務めていた。けれども、進学後は学部の関係から満足な練習が出来ず。今シーズン、努力が実りAチーム入りを果たした。主将も「成長株」と太鼓判を押す。


[レギュラーへ]

 朱紺のジャージを着て決めた、初めてのトライ。緊張から解き放たれ、それからはフィールドを奔走した。後半の大量得点の火ぶたを切ったのも藤原。終わってみればチーム最多の4トライを上げた。「4トライ取れたことを嬉しく思う」と大崎監督も礼賛する。

 

 WTBとしての仕事を果たし、小原組の初陣に花を添えた。手放しで喜べる一方で、藤原にとっての次なる戦いがそこに迫っている。「一試合でもAに残れるように」。関学のBK陣は層が厚く、争いが激しい。体格差の不利を自覚しているからこそ、この先はスピードとディフェンスで勝負する。努力の花は開いた。あとは朱紺の色彩をまとい、咲き誇るだけだ。


【コメント】

主将・小原「部内マッチもそうだけど、頑張ってきた子。もっと自信を持ってほしい。」

大崎監督「4トライ取れたことを嬉しく思う。満足することなく、貪欲に。サポート、指示出しもしていってほしい。」

 

【『朱紺スポーツ』vol.2】