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「藤原組~Over~」 2012/6/15

『スピリッツ』vol.69

投稿日時:2012/06/15(金) 13:08

 SH湯浅航平(人3)、大健闘!関学は7点ビハインドから、湯浅の2本連続トライで逆転に成功。素早い球さばき、そして積極的な攻めの姿勢で、3年ぶりに天理大を破る立役者となった。
 
 

【好機逃さず2弾】
 昨リーグ戦では出場機会のなかった湯浅。1年ぶりに立った大勢の観客が見守る大舞台に気持ちは高まっていた。
開始早々、関学は天理大に先制点を許す。だが前半15分、湯浅が敵陣ゴール前スクラムからボールを持ち出し、右隅にトライ。5―7と2点差に詰め寄った。その直後、またしても湯浅が動く。ラックからボールを持ち出しインゴールへと駆け込み、2本目のトライをねじこんだ。湯浅の2トライで関学は10―7と逆転に成功した。「2本ともうまくスペースが空いていたので。久しぶりに決められてうれしいです」とコメント。その後も素早い配球でチームを勢いづけた。
  「スクラムハーフは安定感が命。安定したプレーで、チームに安心されるような存在になりたい」。背番号9を背負ってスタメン出場し、チームに貢献することが目標だという。し裂なSHのレギュラー争いに名乗りを上げた湯浅。得意のキックとことん攻め、スタメンの座をつかみにいく。

  期待の新戦力が試合を決めた。17―14ときん差で迎えた後半23分、関学は敵陣22㍍付近でラックを形成。ボールを拾ったSH湯浅がSO宇都宮慎矢(社1)へとパスをつなぐ。絶好の位置でボールを得た宇都宮。迫りくる天理大のディフェンスをかわし、試合を決めるトライを奪った。
 値千金のトライに「言葉にできないくらいうれしい」と喜びを語った宇都宮。公式戦デビュー戦となった試合で存在感を猛アピールした。「修正点はたくさんあるが、常に挑戦の気持ちでミスを恐れずにやっていきたいです」。即戦力ルーキーとして、今後の活躍に期待がかかる。 

『スピリッツ』vol.68

投稿日時:2012/06/15(金) 13:02

 会場に歓喜の叫びがこだました。春シーズンここまで無敗の関学が挑んだ春大一番。昨年の関西リーグ覇者であり選手権準Vの天理大を相手に接戦を繰り広げ、勝利をつかんだ。
 
 
 
【勝った!】
 「やるだけのことはやった。自信を持って試合に臨んだ」。春は走りに走り抜いた。今年のチームのテーマであるディフェンスにも重点的に取り組んだ。昨年のアタック重視のラグビーから一転し、新たなスタイルを切り開いた春。つらい練習に耐えた成果が実を結んだ。
 立ち上がり天理大に先制点を許したものの、前半14分にSH湯浅(人3)がゴール前スクラムから抜け出しトライ。さらに20分には密集から抜け出した湯浅が連続トライを奪い、10―7と逆転に成功する。さらに主将・藤原(商4)も湯浅に続き得点し、天理大を引き離す。終了間際にトライを許し、17―14で前半を終えた。
 3点リードで迎えた後半戦。立ち上がり天理大に自陣深くまで持ち込まれてしまう。自陣でのプレーが余儀なくされるなか、我慢のタックルで相手のトライチャンスを防いでいく。チャンスが訪れたのは23分。敵陣22㍍ラックから湯浅がSO宇都宮(社1)へパスをつなぐと、宇都宮が値千金のトライをたたき込む。この一発が天理大を引き離し、そのまま試合終了。2009年のリーグ戦ぶりに天理大を打ち破った。
「春にやってきたことが出せた。小さいミスはあったがそれを補うディフェンスができた」。そう試合を振り返った藤原。また徳永(商2)や井之上(社2)金(人2)といった、主力として活躍しうる選手がU―20日本代表に選出され欠けるなかでの勝利に「層の厚さを感じている。多くの選手がAで経験を積むことができているので、いい感じで秋につなげていけるのでは」と満足げだった。
 春シーズンの残り試合もあとわずか。次戦は昨年8年ぶりに敗北を喫した関大との関関戦だ。「もっと上を目指さなければならない。ここまで負けなしできているし、昨年の屈辱も晴らすべく必ず勝つ」と藤原は力強く意気込んだ。全勝で春シーズンを終えることを目指す関学。この勢いはもう誰にも止められない。
 
 

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