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「藤原組~Over~」

『スピリッツ』vol.82(裏面)

投稿日時:2012/11/14(水) 17:38

 関学の渋~い仕事人は今年も健在だ!関西Aリーグ開幕から5戦。安定的に力を発揮し続けるPR石川裕基(社4)・PR幸田雄浩(経4)。すでに2敗を喫した関学だが、全日本大学選手権に向け勢いを加速させている。強力BK陣を支える、堅実なFW陣。まだまだ続く今シーズン。ラストイヤーの二人がチームを引っ張る。
 


【石川裕基】
 力強いスクラムで関学のディフェンスをけん引する石川。今リーグ5戦全戦にスタメン出場している。
 摂南大戦でも石川のプレーは大胆不敵だった。スクラムを形成すればその中心で活躍する。セットプレーからの試合展開を意識したこの試合は、相手の攻撃を食い止め勝利に貢献した。試合後、石川は「残りのリーグ戦は勝つことは当然のこと」と語った。すでに今リーグ2試合を落としている関学が関西制覇を果たすことは厳しい状況だ。しかし、石川はその先にある大学選手権を見据えて戦っている。関学にとって石川はプレーでも気持ちでも決して揺るがない、チームの大黒柱的な存在だ。
 
【幸田雄浩】
 2年生の頃から不動の右PRとして活躍してきた幸田。今シーズンの初戦の強豪・天理大戦からその名を連ね続けている。
 WTBのような目立つプレーはない。スクラムの要として、最前列で体を張っている。そして黙々とディフェンスをし、相手の攻撃のチャンスの芽を摘んでいく。今シーズンのBK陣の躍進を支えるのはこうした陰の功労者がいるからだ。
 摂南大戦後、「今日の出来は70点。課題だったスクラムを安定させることができたし、個人的にはディフェンスでも貢献できたと思う」と幸田は語った。「リーグ残り2戦、最後まで気を抜かず取り組みたい」。ラストイヤーに懸ける幸田の活躍に期待だ。