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「藤原組~Over~」

『スピリッツ』vol.79(裏面)

投稿日時:2012/10/24(水) 12:53



◆松延3トライもまだまだ足りない?
 昨年の雪辱を果たすべく臨んだ大体大戦で、関学に先制点をもたらしたのはWTB松延泰樹(商4)だった。前節の同大戦では自らトライを決めることができなかっただけに、その悔しさを晴らすかのようにこの日の松延は見事な活躍を見せた。
 速い試合展開の中で軸となったのはBK陣であり、その要が松延だった。ボールを持ち出すと相手の隙をどんどん抜いていく。前半3分、9分に連続でトライを奪った。その勢いを誰も止めることはできない。後半、関学は相手のペースに流されていたが、試合終了直前松延がとどめの追加点を決め大体大を突き放した。
 しかし、試合後には「もっとトライを決めたかった」と語った。3本のトライを奪った結果には満足せずどこまでも貪欲な松延。それは、ラストイヤーに懸ける熱い思いの表れだ。関学ラグビー部の一員として戦う姿は今シーズンで最後となる。その輝く雄姿から目を離さずにはいられない。

◆安部キックでゲームメーク&トライの立役者
 「前節の反省点はクリアできたと思う。勝ちに貢献することができてよかった」と試合後コメントしたSO安部都兼(経4)。安部はこの日トライにつながるラストパスを4本放ち、自身でもトライを奪う活躍で関学の38―17での勝利に大きく貢献した。
 蹴っても的確なキックでチャンスを広げた安部。強力FW陣に対抗するためキックでエリアを取っていった。「後半は相手に勢いを与えてしまった。80分間通して精度の高いプレーをする必要がある」と次戦に向けての反省も忘れなかった。