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「藤原組~Over~」

『スピリッツ』vol.71

投稿日時:2012/06/26(火) 18:19

 両者トライなしと均衡状態で迎えた前半30分。試合を動かしたのはCTB水野俊輝(人2)だ。流れを引き寄せる先制トライを決め、その後も積極的なタックルで関学を勝利へと導いた。



【再出発】
  「自分たちは強くない」。先週の関関戦で今春チーム初黒星を喫した藤原組。挑戦者の気持ちを再燃させ、今試合に臨んだ。前半は自陣深くまで攻め込まれるも、粘り強いディフェンスで相手の攻撃を封じる。そして前半30分、試合が動いた。ディフェンスからターンオーバーに成功した関学。パスを受けた水野がゴール右隅に飛び込みトライ。待望の先制点を奪った。「ここでチームの流れが良くなったら、と思っていたので。起点になれて良かったです」と振り返った。
 5―0で前半を折り返した関学。後半も勢いに乗るかと思われたが、2トライを返され、5―10とリードを許す。だが敵陣ゴール前でFWが強さを発揮。モールを押し込み、HO南(人3)のトライで12―10と逆転に成功した。その直後、WTB松延(商4)が相手を引き離す決定弾を挙げ、17―10でノーサイド。リードを守り抜き、関東学院大を下した。
 
 【集大成】
 「個人のディフェンスは評価できる部分もあった。アタックのミスが目立ったので、そこからしっかり詰めたい」とナンバー8藤原(商4)。おごることなく、気持ちは次へと向いている。次戦の相手は、昨リーグ戦で惜敗を喫している同大。春シーズン最終戦となる。「やってきたことをしっかりやるだけ」。春の集大成を白星で飾りたいところだ。