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「藤原組~Over~」

『スピリッツ』vol.73

投稿日時:2012/09/30(日) 23:08

 菅平での対戦は関学ラグビー部にとって悔しい結果となった。だが関東の大学との対戦を通して得たものは大きい。関東のラグビーを目の当たりに、さらなる成長を誓った。



 春シーズンを7勝1敗で終えた関学ラグビー部。秋の本番に向け向けさらに磨きをかけるべく菅平合宿に乗り込んだ。例年に比べて短かった今年の菅平合宿ではあったが、関東の大学と相まみえることで大きな収穫を手にしたことは確かだった。
 菅平での初戦となった慶応大戦では春からやってきたことを出せずに終わった。今シーズン積極的に取り組んできたディフェンスが機能せず12―33での敗北。気持ちを入れ替え臨んだ中央大との一戦では49―14で勝利した。そして迎えた夏の大一番帝京大戦。相手はAチームやBチームのリザーブメンバーを含むCチーム主体とはいえ、大学選手権3連覇中の帝京大を相手に士気は高まっていた。
 関学Aチーム主体で臨んだ前半。開始3分で帝京大に得点を許す。だがすかさず関学も敵陣ゴール前ラックからパスを展開し、HO南(人3)が同点トライを奪う。しかしその後は帝京大が得点を積み重ね独走状態の突入。Bチームに代わった後半で1トライ1ゴールを返すも、状況は大きくは変わらず12―64で敗れた。
 「帝京大戦を通じては関東のフィジカルの強さを感じた。関西にない関東のプレースタイルを肌で感じることできたことはこの夏の収穫」と主将・藤原(商4)。関東の大学と一戦を交えたこの夏の経験は、今後のさらなる発展につながるに違いない。リーグ戦開幕まであとわずか。日本一を目指す朱紺の闘士たちの戦いはすでに始まっている。