「新里組~Challenge~」 2011/8/11
夏シーズン特別企画『4年目の夏』 第8回
投稿日時:2011/08/11(木) 22:01
第8回は、フィジカルコーチを務める岩尾佳明さんにお話を伺いました。チームを支える献身、そして自分自身・チームの成長を求める彼の情熱とは。

―ラグビーを始めたきっかけは
「中学時代はテニスをしてて、高校では何もするつもりなかったんですけど、親からラグビーかアメフトをやるように言われて、ラグビーにしました。高校では3年間プレイヤーでした」
―それではなぜ大学ではトレーナーの道を
「高1のときに腰をケガして、高3でも同じところをけがしてしまって。高校でラグビーはやめるつもりだったので、最後の方は痛み止めを打ちながらプレーしていました。プレイヤーとしての道はなかったので、大学でも入るつもりはなくて。入学して1ヶ月くらいは遊んでたんですけど、高校3年間は部活で青春してたこともあって、このまま4年間続くのは無理やなって思って。その時4年生のトレーナーだった内藤さんに声かけてもらって、入部を決めました」
―トレーナーとして入部したときの心境は
「僕はトレーナーとして入って、プレイヤーとして活動する仲間を見た時、自分もやりたいって気持ちになって。体と体がぶつかるスポーツはラグビーだけだと思うし、それで分かりあえるものもあると思ってて…。入学当時、最初はそんなに仲良くなくても、一緒にラグビーをするうちに勝手に仲良くなっていく同期を見て、うらやましい気持ちはありましたね」
―トレーナーの具体的な仕事は
「選手の筋トレのプログラム作ったり、その指導をしたり、あとは体の測定。今年からは僕はフィジカルコーチになって、体のことに関してはコーチの立場でアドバイスしています。僕が入ったときはまだトレーナーができて浅くて、水くみとか練習の準備とか雑務中心にしかやってなくて、それが自分の中では嫌だったんですけど、今は当時に比べたら充実していると思いますね」

―トレーナーをやってて良かったなと感じる瞬間は
「今年の始め、萩井ヘッドコーチにコーチやってくれって言ってくれたこと。学生トレーナーがコーチやるのは初めてのことで、嬉しかったですね。今までのトレーナーとしての活動が認めてもらえたのかなって思って。これまではプロのフィジカルコーチが見ていたんですけど、平日は来れなかったりして。いつも見れる人にやって欲しいということで…それを自分がやるっていうのは大きかったですね」
―では逆に大変だと感じることは
「基本全部(笑)。ずっと先を見て考えないといけないし、選手のラグビー人生4年間を預かるわけで、強くも弱くもなるし、ケガもあるかもしれない。大変というか…そういう責任感は自分の中にあります」
―トレーナーとして大切にしていることは
「人に何かをやらせる立場にあるということは、この人の言うことなら聞こうって思われる人間になること。これは常に自分に言い聞かせています。もっと動かせれるようになりたいですね」
―試合前のアップの指揮は緊張しますか
「かなり!常に時計見て、1分も遅れられないし、選手も高めていかないといけない。かなり緊張しますね」
―これまでの試合で印象に残っている試合は
「1年生の時の同大戦ですね。大学初めてのリーグ戦っていうのもあって。アップの後半、先輩達が泣きながらアップしてて、それを見て僕も号泣してしまって。高校の時のアップで泣いたことなかったので、大学ってすごいなって思いました」
―昨年は関学体育会のスタッフチーム(KGUSA)を、中心になって作られました
「そうですね…自分自身、去年が能力的に一番成長したと思います。1年の時、2年の時と2年連続で全国ベスト8で負けて。チームが負けて悔しいのはもちろん、それに加えて自分のやったことがチームの勝敗に関わっていないっていうのを感じて。知識を含め、トレーナーの幅を広げたい、他部の要素をラグビーに取り入れたいと思って様々な部を見学に行きました。それと同時に、日本一を目指しているチームのトレーナーが素人でいいのかって考えて、「プロの資格をとりたい」って思うようになりました」
―KGUSAからラグビー部へ持ち返れたものは
「めっちゃあります!いろいろな部に専門的なトレーニング方法教えてもらったり。トレーナーとして学んだ部分はもちろんあるし、学生トレーナーとしての気持ちや考え方も学びましたね。今のラグビー部にも生きているんじゃないかな」

―今年のチームはどんなチームですか
「4年生は上を向いているけど、下にもちゃんと気を使えている。いい意味でも悪い意味でも仲が良いですね」
―4年生になって気持ちの変化は
「去年までは自分がこうしたい、ああしたいって気持ちばっかりで、自分ベースで動いてて。でも今年はチームが勝てるなら、俺じゃなくても誰がやってもいいと思っています」
―春シーズンを振り返って
「関東の大学にも勝てたんですけど、関大や同大に負けて。その時は悔しそうには感じれなかったんですけど、7月も練習とか筋トレやってて。試験とか体とか大丈夫かなって思ってたんですけど、がんばってやってくれて、やっぱり悔しかったんやなって感じますね。これから先も4年生を中心にやっていこうってなってるし、今からじゃないですかね」
―春の練習の成果は
「やり通す、っていう点でみんな変わったのかなとは思いますね。BKも自分たちから仕掛けようって気持ちが見えてたし、試合中誰も膝をつかなくなったし、それは根付いたのかなって。やり通すということは、春、チームで身に就いたかなとは思います」
―チームの目標達成へのカギは
「下級生だと思います。4年生っていっても人数しれてるし、下級生は人数が多い分影響力もある。下の力がないと今年の目標は達成できないかなって思っています」
―目標達成のために、自分ができることは
「常に明るくいることですかね。落ち込んでいたらあげるし、ノってきたら背中を押す。トレーナーとして、コーチとしてやっていきたいですね」
―では最後に、個人的な目標を教えてください
「国立のグラウンドで、同期に胴上げしてもらうことです」

■岩尾佳明(いわお・よしあき)/経4/関学高等部/174㌢/彼女とデート

―ラグビーを始めたきっかけは
「中学時代はテニスをしてて、高校では何もするつもりなかったんですけど、親からラグビーかアメフトをやるように言われて、ラグビーにしました。高校では3年間プレイヤーでした」
―それではなぜ大学ではトレーナーの道を
「高1のときに腰をケガして、高3でも同じところをけがしてしまって。高校でラグビーはやめるつもりだったので、最後の方は痛み止めを打ちながらプレーしていました。プレイヤーとしての道はなかったので、大学でも入るつもりはなくて。入学して1ヶ月くらいは遊んでたんですけど、高校3年間は部活で青春してたこともあって、このまま4年間続くのは無理やなって思って。その時4年生のトレーナーだった内藤さんに声かけてもらって、入部を決めました」
―トレーナーとして入部したときの心境は
「僕はトレーナーとして入って、プレイヤーとして活動する仲間を見た時、自分もやりたいって気持ちになって。体と体がぶつかるスポーツはラグビーだけだと思うし、それで分かりあえるものもあると思ってて…。入学当時、最初はそんなに仲良くなくても、一緒にラグビーをするうちに勝手に仲良くなっていく同期を見て、うらやましい気持ちはありましたね」
―トレーナーの具体的な仕事は
「選手の筋トレのプログラム作ったり、その指導をしたり、あとは体の測定。今年からは僕はフィジカルコーチになって、体のことに関してはコーチの立場でアドバイスしています。僕が入ったときはまだトレーナーができて浅くて、水くみとか練習の準備とか雑務中心にしかやってなくて、それが自分の中では嫌だったんですけど、今は当時に比べたら充実していると思いますね」

―トレーナーをやってて良かったなと感じる瞬間は
「今年の始め、萩井ヘッドコーチにコーチやってくれって言ってくれたこと。学生トレーナーがコーチやるのは初めてのことで、嬉しかったですね。今までのトレーナーとしての活動が認めてもらえたのかなって思って。これまではプロのフィジカルコーチが見ていたんですけど、平日は来れなかったりして。いつも見れる人にやって欲しいということで…それを自分がやるっていうのは大きかったですね」
―では逆に大変だと感じることは
「基本全部(笑)。ずっと先を見て考えないといけないし、選手のラグビー人生4年間を預かるわけで、強くも弱くもなるし、ケガもあるかもしれない。大変というか…そういう責任感は自分の中にあります」
―トレーナーとして大切にしていることは
「人に何かをやらせる立場にあるということは、この人の言うことなら聞こうって思われる人間になること。これは常に自分に言い聞かせています。もっと動かせれるようになりたいですね」
―試合前のアップの指揮は緊張しますか
「かなり!常に時計見て、1分も遅れられないし、選手も高めていかないといけない。かなり緊張しますね」
―これまでの試合で印象に残っている試合は
「1年生の時の同大戦ですね。大学初めてのリーグ戦っていうのもあって。アップの後半、先輩達が泣きながらアップしてて、それを見て僕も号泣してしまって。高校の時のアップで泣いたことなかったので、大学ってすごいなって思いました」
―昨年は関学体育会のスタッフチーム(KGUSA)を、中心になって作られました
「そうですね…自分自身、去年が能力的に一番成長したと思います。1年の時、2年の時と2年連続で全国ベスト8で負けて。チームが負けて悔しいのはもちろん、それに加えて自分のやったことがチームの勝敗に関わっていないっていうのを感じて。知識を含め、トレーナーの幅を広げたい、他部の要素をラグビーに取り入れたいと思って様々な部を見学に行きました。それと同時に、日本一を目指しているチームのトレーナーが素人でいいのかって考えて、「プロの資格をとりたい」って思うようになりました」
―KGUSAからラグビー部へ持ち返れたものは
「めっちゃあります!いろいろな部に専門的なトレーニング方法教えてもらったり。トレーナーとして学んだ部分はもちろんあるし、学生トレーナーとしての気持ちや考え方も学びましたね。今のラグビー部にも生きているんじゃないかな」

―今年のチームはどんなチームですか
「4年生は上を向いているけど、下にもちゃんと気を使えている。いい意味でも悪い意味でも仲が良いですね」
―4年生になって気持ちの変化は
「去年までは自分がこうしたい、ああしたいって気持ちばっかりで、自分ベースで動いてて。でも今年はチームが勝てるなら、俺じゃなくても誰がやってもいいと思っています」
―春シーズンを振り返って
「関東の大学にも勝てたんですけど、関大や同大に負けて。その時は悔しそうには感じれなかったんですけど、7月も練習とか筋トレやってて。試験とか体とか大丈夫かなって思ってたんですけど、がんばってやってくれて、やっぱり悔しかったんやなって感じますね。これから先も4年生を中心にやっていこうってなってるし、今からじゃないですかね」
―春の練習の成果は
「やり通す、っていう点でみんな変わったのかなとは思いますね。BKも自分たちから仕掛けようって気持ちが見えてたし、試合中誰も膝をつかなくなったし、それは根付いたのかなって。やり通すということは、春、チームで身に就いたかなとは思います」
―チームの目標達成へのカギは
「下級生だと思います。4年生っていっても人数しれてるし、下級生は人数が多い分影響力もある。下の力がないと今年の目標は達成できないかなって思っています」
―目標達成のために、自分ができることは
「常に明るくいることですかね。落ち込んでいたらあげるし、ノってきたら背中を押す。トレーナーとして、コーチとしてやっていきたいですね」
―では最後に、個人的な目標を教えてください
「国立のグラウンドで、同期に胴上げしてもらうことです」

■岩尾佳明(いわお・よしあき)/経4/関学高等部/174㌢/彼女とデート
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