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「新里組~Challenge~」

『スピリッツ』vol.58

投稿日時:2011/12/14(水) 11:38

 関学は選手権出場権を懸け、東海・北陸・中国・四国代表の朝日大と対戦した。序盤、自陣深くまで攻め込まれるも、粘りのディフェンスで凌ぎきる。そしてWTB畑中(商4)のトライで関学は流れをつかみ、相手を圧倒。朝日大を完封に抑え48―0で勝利し、選手権出場を決めた。




【完封での白星】
 リーグ戦を3勝4敗で終えた関学は、選手権出場を懸け、朝日大と対戦した。「僕たちの選手権は他の大学よりも1週間早く始まった。一回戦だと思って挑んだ」と、FL小原(人4)。だが序盤はミスが重なり、朝日大ペースで試合が進む。自陣深くまで攻め込まれるも、関学は粘り強いディフェンスでゴールラインを割らせない。前半20分、関学は攻撃を仕掛け、ラックから左へと展開。SO安部(経3)、FB小樋山(人4)、へとパスを回し、最後にボールを受けたWTB畑中(商4)がトライをねじこんだ。関学はこの先制トライで流れを引き寄せた。積極的にパスを回し、敵陣へ。着々と得点を重ね、21―0で前半を折り返した。
 「もっとシンプルに攻めよう」。ハーフタイム、互いに声を掛け合い、チームを鼓舞した。後半開始直後、小原がスクラムから持ち出し、追加点を挙げる。後半は終始関学ペースで試合が動いた。試合終了間際、安部からパスを受けたCTB新里(社4)が、相手ディフェンスを振り切り、ゴールラインを割った。主将の執念のトライで48―0とし、ノーサイド。朝日大を下し選手権出場権を獲得した。

【全国の舞台へ】
 全国の舞台へと駒を進めた関学。「ここから、今日よりももっと厳しい試合になる。一戦一戦、ワンプレーにかける気持ちを大切に、全員で気持ちをひとつに戦っていきたい」と主将・新里。関学はついに、関東勢と相まみえる。ブレイクダウンでいかに対抗できるかが鍵を握る。真の戦いが幕を開ける。