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「新里組~Challenge~」

『スピリッツ』vol.52

投稿日時:2011/10/18(火) 14:13

 迎えたリーグ第3戦、摂南大戦。前半、関学はリードするものの、なかなか流れを作りきれず、21―0で後半戦へ。立て直しを図り挑んだ後半、関学は勢いに乗り立て続けにトライを挙げ、摂南大を圧倒。61―14で摂南大を下し、通算成績を2勝1敗とした。



【不本意な前半戦】
 
 試合開始直後、SO土本(社3)が負傷退場するアクシデントが襲う。なんとか気持ちを切り替えたい関学。果敢に敵陣へと攻め込み、ラックからパスをつなぐ。WTB中井(経1)のトライで先制するも、流れを作ることができない。リードを奪うが、要所でのミスから波に乗り切れない。自分たちのペースに持ち込むことができぬまま、21―0で前半を折り返した。

【後半20分の追撃】
 
 「自分たちのプレーができていない」。選手たちはもどかしさを感じていた。「原点に戻って。チャレンジしていこう」。互いに声をかけ合い、気持ちを切り替えて後半戦に挑んだ。
 立ち上がりはまだ固さが残るものの、徐々に関学のペースへと持ちこむ。HO金(人1)のトライを皮切りに、FB小樋山(人4)、ナンバー8徳永(商1)、SH中西(経3)の4トライで摂南大を突き放した。終了間際、2本のダメ押しトライをねじ込み、ノーサイド。61―14で摂南大を下した。「今日のようなゲームの入りでは、競る試合は負けてしまう」と主将・新里(社4)。勝利はしたものの、立ち上がりに課題が残った。

【新たな気持ちで】
 
 摂南大から白星を挙げ、通算成績は現在2勝1敗。そして次節、関門のひとつである同大戦を迎える。同大には春の対戦では大敗を喫している。新里は「厳しい試合になると思うが、我慢の時間こそ逆に楽しむくらいの気持ちで。これまでにやってきたラグビーを出せるよう、思いっきりチャレンジします」と意気込んだ。残りの試合に向け、大一番となるだろう。新里組の真価が問われる。