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「新里組~Challenge~」

『スピリッツ』vol.57

投稿日時:2011/12/07(水) 15:49

 前節でリーグ戦優勝を決めた天理大との最終戦。粘りのディフェンスで、前半を13―22で折り返した関学だったが、後半に入ると流れは徐々に天理大に傾く。立て続けにトライを許し、20―43で敗北を喫した。この結果関学はリーグ戦を5位で終え、10日に行われる関西第5代表決定戦に挑む。


 
【最終戦】
 小雨が降る中、天理大のキックオフで試合は始まった。開始早々、敵陣22㍍付近ラインアウトからテンポよくパスを回し、相手の反則を誘発。前半3分、PGで先制点を挙げる。だが直後に自陣でのノッコンからボールを拾われ、天理大に得点を許してしまう。その後天理大の素早い攻撃に翻弄(ほんろう)され、立て続けに3トライを奪われる。何とか追い付きたい関学だったが、天理大の堅いディフェンスに苦戦。それでも前半30分、関学にチャンスが訪れる。ゴール前ラックからSO安部(経3)へボールが渡り、短いキックをインゴールへ蹴りこむ。そのままインゴールでボールを押さえ得点を追加。勢いある天理大BK陣の攻撃を粘りのディフェンスで9点差に押さえ、13―22で前半を折り返す。
 後半、逆転を狙った関学だったが、流れをつかんだのは天理大だった。後半開始直後、ハーフウェイ付近からパスを展開され追加点を許す。その後も天理大の勢いは止まらず、関学は自陣でプレーする時間が続く。ゴールラインに迫る場面も見られたが、要所でのミスが目立ちトライに結びつけることはできず。試合終了間際にWTB松延(商3)が執念のトライを叩き込むも、20―43で敗北を喫した。
 
【次戦へ】
 3勝4敗でリーグ戦5位に終わった関学。選手権への出場権を懸け、東海・北陸・中国・四国代表である朝日大との対戦が決まった。「厳しい試合が続くと思うが、後悔を残さないように自分たちのラグビーでやり切りたい」と主将・新里(社4)。朱紺の闘士たちの新たな闘いが始まる。