「新里組~Challenge~」
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『スピリッツ』vol.37
投稿日時:2011/04/12(火) 02:11

【日進月歩】
新里組が始動して、早2ヶ月が経つ。選手達は日々グラウンドで練習に励んでいる。今春から意識されている、「ハンズアップ」。背中の筋肉、肩甲骨を柔らかくして攻撃・守備の幅を広げようというもの。練習中も「ハンズアップ!ハンズアップ!」との声が飛び交う。
3月中旬までは基本的な練習を中心に行っていたが、最近になり実践的な練習も増え、9日には部内マッチが行われた。練習の成果が出たところもあれば、まだまだ上を目指せる部分も。4回生の就職活動やケガ人など、練習への影響もある。「目標を見失いやすい時期だけど、みんなそれぞれ頑張ってくれている」と主将・新里(社4)。チームは同じ方向を向き、さらなるパフォーマンスを目指している。
【春の訪れ】
ついに始まる春シーズン。「自分らの目指す形でトライを取れれば。レベルの高い相手にもそれができれば収穫。自分たちのラグビーにこだわりたい」と新里。今年はキックに頼らず、自陣からでも積極的に攻め込み、トライを奪うラグビーを目指す。秋、結果を出すためにも、春の試合は大きなステップとなる。今季、新里組はどのようなChallengeを見せるのか。
『挑戦の始まり。』
投稿日時:2011/03/10(木) 21:51
見つめるものは〝頂〟ではない。その前に立ちはだかる、そして、これまで打ち砕けずにいる〝壁〟を破ること―。それが目標。その先に、頂に通じる道があると考えている。新たなスタートを切った関学ラグビー部、『新里組』を率いる者たちの所信表明。

2月5日、関学会館で行われたラグビー部納会の壇上で新里涼(社4)は大勢が見つめるなか口を開いた。主将として公に語る初めての言葉。それはどこか謙遜気味に、それでもしっかりとした口調だった。
「驚かれて不安な思いを抱かれたと思いますが、期待に応えられるように頑張ります。
(目標は)国立出場、ジュニア・コルツの全勝優勝。
自覚、責任、感謝の気持ちを持って取り組んでいきたいと思います」
新里組が掲げた目標は、例年とは異なるもので、新鮮であった。
国立出場、つまりは全国ベスト4。全国制覇が山の頂上とすれば、それは2合手前と言おうか。去年一昨年のチームは『日本一』を、歴史が変わった3年前の室屋組が『関西制覇』(標高は違えど、関西リーグという名の山の頂上)を掲げたのとは違う。
頂点が目標ではないのか? その真意を新主将に尋ねてみた。「国立出場」に定めた理由を。
「ここ2、3年瑞穂で負けてるのがあって…。そこを越えないことに日本一も見えてこない。そこの壁を越えることが先決。ここ2年間のチームの目標は『日本一』だったけど、みんな見えにくかったと思う。まだまだ雲の上の存在。『国立出場』だと、みんな見やすいかなと」
いまだ朱紺の登山隊がたどり着いたことのない「てっぺんの2合手前」。関学ラグビー部にとって、頂点より先にクリアすべき場所があるとすれば、そこしかない。むろん、避けては通れない場所でもある。
だから、あえて目標をそこに定めた。単純に下方修正の意味合いなど微塵もなく、むしろ〝現実的〟に捉えた決意に表れ。
根底にあるキーワードは、「3年連続」と「瑞穂」だ。関西のトップクラスに位置するようになった一方で、それでもなお全国の舞台では3年連続で2回戦敗退を喫している。その事実を踏まえた上で新里は変化をチームに促そうとしている。
「『キックでエリア取って、モール』で結果出してきたけど…。ある程度は結果は出るけど、瑞穂で負けている以上、何かを変えないといけない」。そこでポイントとなってくるのは。
「BKがもっと成長しないとダメかなと。BKで展開して…そういうラグビーが出来たら」
立ちはだかる壁、浮き上がる課題と真正面から向き合う。短所是正によって、目標に到達しうる関学ラグビーとなれるか。そこが、新里組の1年の見所になる。
Kwangaku sports
その新里組を率いるは新里と副将・小原渉(人4)。それぞれのラストイヤーを、スローガン『challenge』のままに過ごす覚悟でいる。
新里涼にとっては最後の1年が勝負の1年でもある。入部当初から戦力として期待されたが、1年目のリーグ戦序盤で大怪我による離脱を余儀なくされた。そこから完全復帰に長い時間を要した。
「つらかったスね…。半年から1年間はラグビーできないって言われたときは、かなり落ち込んで。くさりかけたことも。怪我をしたことで、ラグビーを当たり前に出来ることが幸せなんやと考えさせられて。いい経験になった」
3年目の昨年、怪我から完全復帰し、ようやく万全の状態でシーズンをむかえることが出来た。大学生活の半分を棒にふるったという過去は、良くも悪くも響いた。リーグ戦を前に「プレー経験はあって、ないようなもの」とこぼしたこともある。
初めてフルシーズンを戦いぬいた3年目を新里は、こう述懐する。
「春からずっとAチームで出させてもらう機会が多くて。最初はがむしゃらにラグビー出来てたかな思うんスけど、プレーで悩みとか増えて…。Aで出てていいんかな、とか。思う必要ないとは思ってても、メンタル弱いんで。遠慮しがちなシーズンやったかなと」
普段のおだやかな性格がゆえか、経験の浅さからか、ときに闘争心がくすぶった。「去年は何もチームに貢献できず」という思いがあるからこそ、ラストイヤーへの気持ちは高まる。就いた主将の重責も、自身をかきたてる好材料になる。
「(主将に就くことは)かなりプラスになると思います。気持ちの面とか、ついてくると思うんで」
新里にとって、おそらく4年目のシーズンはこれまでとは全く違うシーズンになるだろう。いや、違う1年になるように彼自身が歩を進めるに違いない。
「いままでの自分とは変わるために。すべてのことに挑戦します!」
Kosuke Sakaguchi
緑川組のなかで、ひと際インパクトを残したプレーヤー。決してオフェンスシブではなかったチーム状況のなかで、トライを量産した男。小原渉が副将に就いた。小原の名を冠するリーダーの継承だ。
「兄貴がキャプテンしてて、大変そうなのを近くで見てて。ぼく自身がキャプテンになるのもあったけど、支える立場になりたいなと」
ラグビーを通じて小・中・高すべてで副キャプテンに就いた経歴を持っている。そうして大学でも、その道を選んだ。
その副将に「すごいプレーヤーなんで、プレーで引っ張ってもらったら。みんなもそれを期待してる。思いっきりやってもらいたい」と主将は期待を寄せる。ポジション柄のアグレッシブさから、自然とプレーで牽引することが望まれる。小原自身は、いかなるリーダー像を描いているのか。
「涼がプレーで見せる、ひたむきさとかで引っ張るタイプ。自分は声を出したり…涼が出来ないことを補えたら。逆のスタイルで」
新里組の主将・副将はどちらも、〝体を張れる〟タイプ。ま逆な点を挙げるなら、「声を出す」如何。物静かな新里と対照的に、小原は声を張り上げ鼓舞する。
小原のそのスタイル…血は争えない。『小原』の名の持つリーダー像。2年前のラグビー部主将、兄・正(社卒)を彷彿とさせる。兄はレギュラーに選ばれたときから、学年に関係なく、試合中は声を出しメンバーを盛り立てた。「練習のときでも声を出してくれてた、頼れる存在。みんなを引っ張っていける存在でした」。小原組のなかで頭角を現した弟・渉はシーズン最終戦で兄の姿をこう話していた。
関学2年ぶりのリーダー『小原』のキャプテンシーに注目が集まる。その一方で、見逃せないのがトライゲッターとしての存在感だ。
昨シーズンは不動のナンバー8として君臨。出場しては、公式戦全試合トライを記録し気を吐いた。かねてより目標に挙げているOBの西川征克(文卒)に、昨年の活躍で近づいたのでは…
「いや~まだまだ。たまに自分が2年のときの試合見るんスけど…(敵わない部分は)ほとんどじゃないスか」
毎試合トライを奪ってもなお、目指すところは上にある。チームを率いる副将として、チームを代表するトライゲッターとして。小原の4年目は自らの役割をまっとうすることに尽きそうだ。
「国立に行きたいんで。関西で全勝優勝して、瑞穂で勝ちたい。そのためには毎日の練習とかも変えていかないといけない。質を変えていきたい。
個人的には…征克さんに近づけるように頑張ります!」
Kosuke Sakaguchi
憧れの国立へむけ熱っぽく語る主将と副将。だがチームの目標はそれだけではない。「国立出場」に加えて
「ジュニア・コルツの全勝優勝」。ここに、例年とは一味違う新里組のスタンスが感じられる。
Aチームが関西大学Aリーグを戦うと同時期にジュニアリーグも幕を開ける。その下のコルツチームも各大学と総当りで戦う。リーグが始まれば星取表を意識するが、チームの目標として取り込み、なお大々的に掲げたのは例年にない試みだ。
その狙いは、学生主体ゆえのチーム一丸になることにある。
関学ラグビー部の大所帯ぶりはとどまることを知らない。そのなかでパフォーマンスの高低、怪我による戦線離脱、精神面の温度差…部員の数だけ様々な思惑があり、1つのグラウンドに入り混じっている。同じベクトルを向くことは難しい。
常につきまとうその状況の打開策、それこそが新里組が打ち出したスタンスだ。100人超の全部員の目指す場所がある―その方針を具現化する役目を、主務の松村宜明(法4)は任された。新主務は語気を強める。
「下の子らが目標をあきらめないために、場を用意してあげる。雰囲気だったり、当たり前のことを大事に。つきつめていきたい」
自らもプレーヤーとして活躍することを長年夢見ながらも、2年生次にスタッフとしてチームを支える道を選んだ。周囲に支えられていることを実感し、サポートに全力を出す。
マッチメイクも然り。「今年も練習試合とか力入れたい。最初から最後までしっかり」
ときおり日本一への思いを漏らしながら、責務を果たすべく奔走する。
「がむしゃらに。口だけじゃなくて、ひとつ、芯が通ったことをやって表現していくことが大事かなと」
その姿勢がぶれることはない。
Kosuke Sakaguchi
すべてのカテゴリーの選手に目指すものが与えられている。トップチームは国立の舞台、ジュニア・コルツには無敗での優勝。たとえレギュラーから漏れたとしても、下位チームから抜け出せなくとも。明確な目標があるから、戦う理由がそこにある。
小原は話す。「学生主体でやっている。だから、一つにまとまっていかなきゃならない。上下関係なく、目標を達成するために挑戦する」のだと。
新里組のスローガンは『challenge』。そして部員の誰が言ったか、その文字のなかには『change』の意味が込められている。
「ベスト8の壁を破るためにも〝挑戦〟を。関西制覇も逃しているので、取り返すためにも。
いままでと一緒なら、一緒の結果に終わる。何かを変える必要がある。BKもFWも、ひとりひとりが〝変わって〟、〝挑戦していく〟」(新里)
変革のための挑戦。新里組が挑む戦いは、関学ラグビー部史を大きく変える―そんな予感を漂わせている。■
(記事/写真=朱紺番 坂口功将)
『新里組、始動―。』 FWリーダーインタビュー
投稿日時:2011/03/08(火) 00:36

―FWリーダー就任への経緯は
立候補です。幹部が決まる前、頭の中で誰が幹部になるかなって考えたりしてて。FWリーダーやるのは誰だろう…と考えたとき、自分がやろうと。
―FWリーダーの仕事は具体的には
キャプテン、副キャプテンの補佐ですね。BKとFWで練習が分かれたとき、副キャプテンの手が回らないところを助けたりします。任せきりにせず、自分から動くようにはしてます。
―FWリーダーとして求められるものは
(新里)涼と(小原)渉はプレーで引っ張るタイプ。なので、声を出したり、周りを冷静に見てチームを引っ張っていきたいです。
―今年のFWは
去年からやってるゴール前で取り切るスタイルは継続して、BKラインにいても動くようにしていきます。BKに関しても、このままやと目標は達成できないんで。どんどんやって欲しいです。
―緑川前主将が抜けた穴は
ミドリさんが抜けたことでスクラムが全部変わってくるんですよね。不安はあるけど去年のメンバーが結構残ってるんで、それぞれがどれだけ自覚を持ってやれるかに懸ってると思います。
―今はどんな練習を
ディフェンスですね。最近はアタックオプションを増やしてます。初めの頃よりはディフェンスできるようになりました。BKもパス回し早くなったし、成果が少しは出てるかな。
―4回生になったという実感は
ミーティングを重ねていくうちにだいぶ出てきましたね。
―同学年について
みんなまじめですね。ラグビーが大好きで、熱い話もできます。いい学年ですよ。
―変えていきたいこと
全員が目標を見失わず目指せるようにしたい。なんで上のチームに上がれないんやろうって思う人が毎年出るから、全員が上を目指せる環境を作りたいです。
―その環境を作るためには
個人個人の意識も大事ですけど、4回生がまとまって全員がぶれずにチームを引っ張っていくことが第一歩ですね。
―昨リーグ戦で印象に残った試合は
天理戦ですね。高校が天理だったので知り合いいっぱいいて。良く知っている人に負けたのが悔しかったです。
―選手権での早大戦について
夏に負けてて嫌なイメージしかなくて。練習していくうちにいいイメージになりましたけど。前半にトライを取られてもすぐに取り返せたときは、通用してる、いけるんじゃないかと思いましたね。
―敗因は
ミスが多かったこととディフェンスが我慢しきれなかったこと。少ないチャンスはちゃんとものにできてたので、もっとチャンスを増やさないとだめでした。
―関東の強豪校に勝つためには
関西は練習がぬるいように思います。関東にはそんな大学ないんじゃないかな。日頃から一人一人が高い意識で練習に取り組むことが大切。
―試合をしたい相手は
関東だと早大か慶大ですかね。慶應戦(関西ラグビー祭り)、楽しみです。
―自身の強みは
セットプレーとモールには自信を持ってます。
―逆に強化したいところは
プレーの数を増したい。あとは一つのプレーが終わったらすぐに次のプレーにいくために、試合の中で求めて動いていけるようにしたいです。
―高橋さん自身の今年のChallengeは
天理大にリベンジすることです。春は新しいことをやってるから結果が出ないかもしれないけど、公式戦では絶対に負けません。
―部の目標達成のためには
全員が高い意識を持って練習し、下のチームも必死で上を目指すことです。そうすると、自ずとチームのレベルがあがるはず。プレー面ではアタックもやらなダメですが、ディフンスとタックルは強化必須ですね。点を取られなかったら負けることないんで。
―今年がラストイヤーになりますが
公式戦に出たいというのはもちろんなんですけど、とりあえずチームのために自分ができることをしたいです。その結果として試合に出られたら。
―今年のチームの注目ポイントは
見てて楽しい、やってて楽しい…今までと違った関学ラグビーを見せます!
―HPを見ている方にメッセージを
今年はチームが一丸となって、それぞれが目標に向かっていきたいと思います。応援よろしくお願いします。
■高橋樹(たかはし・たつき)/商学部4回生/天理/PR/176㌢・106㌔/FWリーダー
(文=宮本直実)
『新里組、始動―。』 BKリーダーインタビュー
投稿日時:2011/02/27(日) 16:33

―BKリーダー就任への経緯は
推薦です。自分って思ってなくて。良くも悪くも、関学ラグビー部に影響を与えるから。「お前が頑張ったら変わる」って言われて。
―BKリーダーの仕事は具体的には
練習を一緒に考えたり、その準備とか。去年までは2人だったんですけど、今年からは1人になりました。リーダーを少なくして、4回生みんなで頑張って引っ張ろうって考えました。
―今の練習はどんなことを
去年は走ってばっかりで、フィットネスとか。今は、パスの練習ばっかりですね。短時間だけど、濃くていい練習ができています。3月すぎてからはコンタクトとかも。とりあえずBKはパスから。基本的なパスとかラインの深さとかは1年間通してやっていく。できるようになったら、スクリューパスとか広い仕掛けもやっていきたいです。
―個人的に意識していることは
練習に並んだり、集合のときとか、練習メニュー変わるときとか、一番に動いたり率先して動くようには心がけています。
―4年生として上に立つ実感は
そうっすね…あんまないかな。普通にすっと入った気がします。でも、4年生が頑張らないとって気持ちは出てきましたね。
―チームから求められるものとは
去年はポイント作ったり、ディフェンスならタックルとか。今年はBKリーダーになって、下をまとめたり、集合の時に練習中の悪かったところを言ったり。パスの練習でできたかどうかをタッチフットで確認したりですね。
―昨リーグ戦を振り返って
夏は調子良かったけど、秋は調子悪くて抜かれたりも…でも試合は出続けることはできて。早大戦は結構良かったですね。チーム的には立命戦が良かったです。でも立命大に勝ったことで少し気が抜けたけど、立て直して、最後までいきましたね。毎回立命大戦みたいな試合ができたらいいんですけど。
―天理戦については
去年は調子も出なくて、負けてるんで、今年勝つのは目標のひとつです。
―今年のBKは
展開力ですね。BKでトライとれることを目指して。今パス練習中心でやってるけど、成果出るのは秋かな。春シーズンに成果が出なくても、ベスト8の壁を越えるにはBKの力が絶対必要なので。今年で、BKの強さを伝統にしたいんですよ。今年をその最初の年にしたいなって。関学のBKはすごい、って言われるようにしたいです。
―部の目標を達成するには
BKの展開力。FWのモールとかゴール前の強さはキープで。後は、詰めばっかじゃなくて流すDFとか、プッシュDFですかね。
―村本さん自身の今年のChallenge は
今までは練習とかでもゆるい感じのキャラなんですけど、今年は4回生でBKリーダーで。後輩に示しをつける行動をしたいです。そのためにも、ひとつひとつの行動をしっかりさせていかないと。BKリーダーとして、自分の行動、発言が関学ラグビー部のためになる発言になればいいかな、て思っています。
―今年の関学ラグビー部の魅力は
ゴール前とか、FWでとれるところはFWで。中盤とかハーフの手前、自陣ならBKでも積極的に攻めていきます。
―層の厚いCTBのレギュラー争いを勝ち抜くには
今年はやっぱりパスですね。ディフェンスができるのは当たり前で。あとは運動量です。
―自身の強みは
コンタクト力とディフェンスですね。あとはタックル。
―今年がラストイヤーになりますが
早かった、めっちゃ早かった…。ディフェンス、コンタクトは今まで通りで。今年はパスにチャレンジします!
―今年のチームの注目ポイントは
春からパス中心にやってて。シーズンどのくらい結果が出るのか、成果が出るのか、見て欲しいです。
―HPを見ている方にメッセージを
一生懸命頑張るので、応援よろしくお願いします。
■村本聡一郎(むらもと・そういちろう)/文学部4回生/大分舞鶴/CTB/175㌢・89㌔/BKリーダー
(文=篠原沙耶)
『新里組、始動―。』 副将インタビュー
投稿日時:2011/02/20(日) 16:15

―副将就任までの経緯は
1、2年生時は自分のことだけを考えてきたけど、3年生になってからチームのことについても考えるようになりました。それからキャプテンになることとか考え始めました。でも兄(小原正、社卒)がキャプテンをしているのを見ていて、大変そうだなぁと思って。1番近くで支える役をしていこうと思いました。それに小、中、高とずっと副将をしてきたので。
―副将をするにあたって今までとの違いは
関学は学生主体のチームですし、人数が多い。だから上に立つのは大変ですね。
―主将には新里さんが就任されましたが
最初の話し合いの時、キャプテンになるとは思わなかったです。でも自分から立候補だからやる気はすごくあると思う。(新里)涼は真面目で、口で言うよりも、プレーとか一生懸命な姿で引っ張るタイプ。できないところは自分が補っていきたいです。
―チームから求められるものとは
「渉だったら!」とプレーでもそれ以外の面でも思われる人になることですかね。
―FWの強化の優先順位は
スクラム、ディフェンス、ブレイクダウンですね。モールはやり続けないとだめですけど。接戦になった時に勝つのはFWが強い方。BKで点を取っていきたいっていうのはあるけど、FWが取り切るところでは絶対に取り切れるようにしたいです。
―個人的に強化したいところは
去年いい感じであまりボールがもらえなかったんで、走るコースとかBKとの連携を強化したいです。
―昨リーグ戦で印象に残った試合は
一つは初戦の立命大戦。夏合宿は負け続きで大丈夫かってなっていたので、初戦の勝利はよく覚えています。もう一つは最終戦の天理大戦です。僕らよりもっと練習やってたんやろなって思ったし、その練習の質にも違いがあったんじゃないかって思います。
―全試合トライについて
嬉しかったですけど…やっぱり関西制覇できなかったので、そんなにです。
―選手権での早大戦は
夏合宿で試合をした時、自分はケガで出ていませんでした。それでも外から見ていて、レベルの差を痛感しました。選手権では前半いい感じでやれて、いけるんじゃないかと思いました。でも後半で点を取られすぎてしまって…。最後まで勝つ気でいったんですけどね。関学は得点力があるチームではないので、あれだけ点取られると。ディフェンスを強化させて、システムをしっかりさせて、1年間しっかりやっていきたいです。
―緑川組に足りなかったものは
チームの目標をみんなが心から目指せてなかったことです。上のチームだけの目標になっていたような気がします。それでは学生主体のチームはやっていけないですよね。それと、春にやるって決めたことを最後までやり通せなかったことです。

―目標達成に向けて
まずはチームが一つにならないと。今までの練習態度とかも改めていきます。それにBKが外にパス回すとか、モールをやり続けるとか、やると決めたことは最後まで貫きたい。それぞれが自分自身の目標に向かって挑戦することが大事。
―それでは小原さん自身の個人的な目標は
そうですね…(西川)征克さん(文卒=現サントリー=)が11(リーグ戦でのトライ数)だったんで12で。ただ今年はBKでトライを狙っていきたいので、あくまで目標です。
―試合をしたい相手は
天理大ですかね。昨リーグでは負けてしまったので勝ちたいです。関西で負けているようでは、関東の大学に絶対勝てないと思いますし。
―150人を超える大きなチームをまとめるには
4年生が中心となってチームをまとめていきたいです。下の学年やチームとのコミュニケーションを取ることも必要だと思います。まずは4年生だけで話し合っていくことですね。
―どのようなチームを目指しますか
昨年はBKとFWのまとまりが悪かったので、今年は一体感のあるチームにしたいです。
―副将としてやっていきたいことは
キャプテンを1番近くで支えて、みんなから信頼されるような人間、プレイヤーになれるようにしたいです。
―理想の副キャプテン像は
片岡将さん(総卒)です。ほんとに誰とでもコミュニケーションを取っていたし、みんなからも好かれているので。ずっと試合にも出ていましたし。
―小原さんにとって今年がラストイヤーになりますが
早かったです。1年生試合をしたことがつい最近のことみたいに感じます。終わるのが嫌、ずっとやっていたいです。
―今年のラグビー部の注目ポイントは
昨年はほとんどキックだったけど、今年はパスを回してBK中心でいきます。春には結果は出ないかもしれないけど、それでも1年間やり通します。
―最後にHPを見ている方にメッセージをお願いします
今年は今までの先輩たちを越えて、瑞穂で勝って国立に行きます。応援よろしくお願いします。

■小原渉(おばら・わたる)/人間福祉学部4回生/東筑/NO8/180㌢・93㌔/2011年度関学ラグビー部副将
(文=宮本直実)
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