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「藤原組~Over~」

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『スピリッツ』vol.77

投稿日時:2012/10/17(水) 02:09

 次々に決まる関学のトライ。まさに、これがトライカーニバルだ。10月13日、ジュニアリーグ第3節が関学第2フィールドで行われ、関学は京産大に圧倒的な実力差を見せつけ113―0で大勝した。



  トライ、トライ、トライ!関学の勢いは最後まで止まらなかった。試合開始から京産大を全く寄せ付けないプレーで関学は得点を重ね続け、113―0で見事な勝利を収めた。
 関学第2フィールドで行われたジュニアリーグ第3節、京産大との試合。キックオフの笛が鳴り響くと同時に、関学は勢いよく敵陣に攻め込みモールを形成すると左中間ラックよりFL長澤(社3)が持ち出しトライを奪う。その後も相手のディフェンスの隙を突き、果敢に敵陣を割っていった。前半を61―0で終了し、相手を大きく突き放した。
 後半もペースをつかんだのは関学だった。リザーブの選手を全員起用しながらも有利に試合を進めていく。途中出場のSH湯浅(人3)が後半14分、32分に密集からボールを持ち出しトライを決めるなど、後半に入っても関学は得点を量産する。守っては力強いディフェンスで相手の勢いを止め、京産大に得点を許すことなく113―0で試合終了。チーム全員でつかんだ大勝利だった。 
奪ったトライは17本。圧倒的な強さを見せつけた関学。しかし、目標はジュニアリーグ3連覇だ。3連覇達成に向け、選手たちの自信につながる試合となった。
 

『スピリッツ』vol.76

投稿日時:2012/10/09(火) 15:55

 関西王者天理大を崩すことはできなかった。昨リーグ1位の天理大との初戦。関学の5点リードで迎えた後半、前半にも増し試合は白熱した展開になる。お互いに一歩を譲らずシーソーゲームが繰り広げられた。だが勝負を決めたのは天理大だった。後半27分、3点あったリードを返され15―17と逆転負けを喫した。



 終了間際まで勝敗の行方がもつれ込んだ大接戦の末、勝利を手にしたのは天理大だった。3点リードで迎えた後半26分、わずかなディフェンスの隙を突かれ追加点を許してしまう。なんとしても追いつきたい関学は、終了間際に自陣ゴール前からインゴールを目指したが万事休す。天理大がボールを外に蹴り出し無情にも試合終了のホイッスル。15―17で敗れ、初戦を白星で飾ることはできなかった。
 「風上に立った前半、もっと敵陣でプレーしたかった」と主将・藤原(商4)が語った前半はエンジンがかかるのに時間がかかった。開始早々に得点を許し、その後も自陣深くまで攻め込まれるシーンが続く。粘り強く守り続け、流れが変わったのは前半の残り時間が10分を切ったころだった。ナンバー8中村(社2)のトライとゴール成功、ペナルティーゴール(PG)でついに逆転に成功する。
 10―5で迎えた後半、最初のトライを取ったのは天理大だったがすぐさま関学も反撃し主導権を離さなかった。だが後半26分、強固だった関学のディフェンスの隙を突かれて天理大BKのパス展開を許し、15―17とされる。関学はリザーブメンバーを投入し総力戦で挑むも試合をひっくり返すことはできなかった。
 惜敗を喫した関学だったが、「ディフェンスからターンオーバーすることができたし、外国人選手を一発で止めることができたところもあった」と藤原はディフェンスに関する手応えを語った。敗れはしたものの確かな成長を感じさせた関学。さらなる進化を予感させる敗北であった。  

『スピリッツ』vol.75

投稿日時:2012/10/04(木) 01:02


関西大学Aリーグに所属する大学のBチームの選手によって戦われるジュニアリーグ。3連覇を狙う関学は前節同大戦に続き、33―22で勝ち星を挙げた。



 大きなビハインドを乗り越え劇的な勝利をつかんだ。前半を7―22という点差で折り返した関学。ドラマは後半に待っていた。猛攻の皮切りとなったのはSO土本(社4)のトライ。その後鮮やかな連続攻撃でトライを奪い、逆転に成功した。後半は相手の攻撃をシャットアウトし、33―22の大逆転勝利を果たした。
 大逆転勝利に導いた立役者は後半からSH中西(経4)に代わってポジションに入った松本(社4)だ。後半30分、3点ビハインドを背負った関学は敵陣で得たマイボールスクラムからパスをもらった松本が機を見逃さずトライ。ついに4点差をつけリードを奪う。直後、反則を重ね自陣深くまで攻め込まれる場面もあったが、今シーズン強化してきた粘りのディフェンスを発揮し反撃を許さない。残り時間が少なくなっても関学は攻撃の手を緩めることがなかった。終了間際、敵陣ラックから松本がボールを持ち出し再びトライ。試合を決定づけた。前半の点差をひっくり返し、見事33―22で白星を挙げた。
 前節に続き勝ち星を挙げた関学。ジュニアリーグ3連覇に向け好調な滑り出しを見せた。このままの勢いで目指すは全勝優勝だ!  
 
 
 
 

『スピリッツ』vol.74

投稿日時:2012/10/03(水) 11:57

 9月25日、ホテル阪神で10月7日に開幕するリーグ戦に先駆けてプレスカンファレンスが行われた。各大学の監督や主将が一同に会した。



 シーズン開幕を前に行われたプレスカンファレンス。関西大学Aリーグに所属する大学の代表が集まった。関学からは主将・藤原慎介(商4)と萩井好次監督が出席し、リーグ戦への抱負を語った。
 開幕戦の相手は天理大。天理大は一昨年、昨年と関西王者に君臨している。さらに昨年は全国準優勝を果たした。圧倒的な力を見せた天理大だがレギュラー9人が抜けた今年、どれほどの実力があるのか未知数である。しかし今後に勢いをつけるべく、互いに白熱した試合になることは間違いない。「どれだけFWがプレッシャーをかけていけるか、組織的なディフェンスができるかが鍵になる。ロースコアに抑えて勝ちたい」と藤原は天理大戦に向けて意気込みを語った。
 10月7日、いよいよリーグ戦が開幕する。3年振りの関西の王座奪還を目指す関学。そのためにも天理大との初戦は落とすことはできない。関西の頂点、そして日本一を目指す藤原組の戦いを見逃すな! 

藤原主将
 昨年は関西5位という結果に終わりましたが、今年アンドリュー・マコーミックさんをヘッドコーチに迎え、しっかりとディフェンスの整備ができたと思います。15人全員がひたむきなディフェンスをし、1試合1試合を勝ち取っていきたいです。

萩井監督
 春はディフェンス強化、夏はアタック中心に取り組んできました。今年のチーム目標は大学日本一。ですがまずは初戦の天理大学さんに胸を借りるつもりで挑みたいです。

『スピリッツ』vol.73

投稿日時:2012/09/30(日) 23:08

 菅平での対戦は関学ラグビー部にとって悔しい結果となった。だが関東の大学との対戦を通して得たものは大きい。関東のラグビーを目の当たりに、さらなる成長を誓った。



 春シーズンを7勝1敗で終えた関学ラグビー部。秋の本番に向け向けさらに磨きをかけるべく菅平合宿に乗り込んだ。例年に比べて短かった今年の菅平合宿ではあったが、関東の大学と相まみえることで大きな収穫を手にしたことは確かだった。
 菅平での初戦となった慶応大戦では春からやってきたことを出せずに終わった。今シーズン積極的に取り組んできたディフェンスが機能せず12―33での敗北。気持ちを入れ替え臨んだ中央大との一戦では49―14で勝利した。そして迎えた夏の大一番帝京大戦。相手はAチームやBチームのリザーブメンバーを含むCチーム主体とはいえ、大学選手権3連覇中の帝京大を相手に士気は高まっていた。
 関学Aチーム主体で臨んだ前半。開始3分で帝京大に得点を許す。だがすかさず関学も敵陣ゴール前ラックからパスを展開し、HO南(人3)が同点トライを奪う。しかしその後は帝京大が得点を積み重ね独走状態の突入。Bチームに代わった後半で1トライ1ゴールを返すも、状況は大きくは変わらず12―64で敗れた。
 「帝京大戦を通じては関東のフィジカルの強さを感じた。関西にない関東のプレースタイルを肌で感じることできたことはこの夏の収穫」と主将・藤原(商4)。関東の大学と一戦を交えたこの夏の経験は、今後のさらなる発展につながるに違いない。リーグ戦開幕まであとわずか。日本一を目指す朱紺の闘士たちの戦いはすでに始まっている。
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