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「新里組~Challenge~」 2011/10

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『スピリッツ』vol.51(裏面)

投稿日時:2011/10/06(木) 11:01


『スピリッツ』vol.51(裏面)



♦小樋山3弾
 4年生が魅せた。前節敗戦を喫し、もう負けが許されない京産大戦。気迫のプレーを見せたのがFB小樋山(人4)だ。
 前半からFW陣の奮闘でリードしていた関学。小樋山の見せ場は後半6分に訪れる。CTB春山(文3)がハーフウェイ付近から蹴ったボールを勢いよく追った小樋山。インゴールまで転がったところを押さえ、得点を追加する。終了間際にも自陣深くのラックからパスを左に展開。最後はWTB中井(経1)からパスをもらい、小樋山が豪快にトライを奪った。さらにはロスタイム、ゴールライン付近でCTB新里(社4)からボールを受け、ダメ押しの追加点。後半だけで3トライを奪う大活躍を見せた。
 この日、3トライ5ゴールと大暴れだった小樋山。「BKで攻めようと強気にいったことが、結果につながった」と試合を振り返る。残り5戦、BK陣の働きが鍵を握りそうだ。最後尾からBKを統率する、小樋山から目が離せない。
 
♦大型ルーキー徳永
 前半20分、12―0と京産大にリードを奪い、勢いに乗る関学。果敢に敵陣へと攻め入り、LO芳村(法3)が相手ボールを奪い、次々にパスを回す。そしてナンバー8徳永(商1)がトライをねじ込んだ。リーグ戦、自身初のトライとなった。
 1年生の徳永にとって、初めてのリーグ戦。「毎試合緊張はするけど、1年生に求められているものは、がむしゃらさ。緊張しても先輩たちがいるので、胸を借りて思いっきりプレーするようにしています」と徳永。縦への突破を武器に、存在感を発揮している。またナンバー8というポジション柄、トライゲッターとしても周囲からの期待は大きい。徳永は「セカンドプレーから、1人でも相手を倒しきれるように。1試合1試合、力を出し切ります」と意気込んだ。1年生の積極的な攻撃に注目だ。
 
♦萩井HCインタビュー
 不安の中で迎えた今回の試合は、前回こだわりすぎてしまった「勝たなければならない」という意識を捨てて臨むことに決めていた。「winとchallengeはどちらか一つしか選べない。ならば後悔のないよう全力でchallengeしていこう」というのが今回の目標だった。前半は焦りを感じさせる場面もあったが、結果的にはいい形で終わることができた。だが、まだ強くなれるところもたくさんある。次からの試合でその部分にチャレンジしていきたい。
 

『スピリッツ』vol.51

投稿日時:2011/10/06(木) 10:57

 FWに定評のある京産大とのリーグ2戦目。前回の反省から、関学はBKを使った攻撃でトライを狙った。粘り強い守りで相手のチャンスを幾度も拒む。そして一度も京産大にリードを許すことなく、45―19で勝利し、リーグ戦初白星を挙げた。
 


【チャレンジ】
 立命戦後、チームはミーティングを行った。初戦は勝ちにこだわりすぎたあまり、去年までのFWでの勝負にとらわれてしまった。そんなチームに萩井HCはチャレンジの重要性を説く。「勝ち負けよりチャレンジ。やってきたことにチャレンジすることで、たとえ負けても得るものはあるはずだ」。チームは春からやってきた、今年はBKで攻めるという意識を再確認し京産大戦に臨んだ。
 
【今年の関学】
 前半、まずチャンスをつかんだのは関学だった。開始12分、相手の反則からペナルティキックを得た関学。ゴール直前のマイボールラインアウトから、モールで中央に向かって押していく。そしてラックを形成し、そこから抜け出したFL小原(人4)が先制トライを挙げた。その直後にはWTB松延(商3)が快走を見せ、一気に敵陣へと攻め上がる。テンポよくパスを回し、相手の反則を誘う。そしてゴール前ラックから、SO土本(社3)がLO藤原(商3)へボールを回して得点を追加。短い時間で点差を広げていく。前半21分にはナンバー8徳永(商1)もトライを決め、このまま京産大を突き放すかと思われた。しかし前半の最後の15分間は、京産大の時間となる。息の合ったプレーで関学ディフェンスを脅かす。結局、前半終了間際に2トライ返され、19―14で前半を終えた。
 迎えた後半、前半の終盤と打って変わり関学ペースで試合を進める。後半開始3分、敵陣15㍍ラックから短いパスをつなぎながら前進し、最後にWTB中井(経1)がインゴールまで駆け抜けた。その直後、CTB春山(文3)がハーフウェイ付近から蹴り込んだボールをFB小樋山(人4)がインゴールで押さえ、さらに追加点を奪う。その後京産大に1トライ許したものの、終了間際とロスタイムに小樋山がとどめのトライを叩き込んだ。そしてノーサイドの笛が鳴り響く。見事関学は45―19で京産大を下し、今リーグ初勝利をつかんだ。
 
【これからだ】
 今年のスタイルを貫いて勝ち取った白星。しかし「前半は不完全燃焼だった。まだまだ強くなれるところがある」と萩井は言う。勝利したものの、ディフェンス面には甘い部分もあり、課題が残った。残り5戦、新たな関学ラグビーでチャレンジし続ける。(宮本直実)
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