「新里組~Challenge~」 2011/12
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『スピリッツ』vol.59
投稿日時:2011/12/22(木) 21:48
新里組、終幕。国立出場を目標にチャレンジし続けた1年に終止符が打たれた。大学選手権1回戦で明大と対戦した関学。終始、ペースを奪われるも、終盤には関学は粘り強さを見せる。だがトライを奪うことはできず、3―38で敗北。今年も関東の壁を破ることはできず、新里組の挑戦は幕を閉じた。

【勝利への改革】
新里組のスローガンであった「チャレンジ」。これまでのFW主体の攻撃からスタイルを変え、FWとBKとが一体となった展開のラグビーを掲げた。それは関東の大学を倒し、国立出場を果たすため。すべてがチャレンジだった。だが春から徹底したラグビーもリーグでは奮わず、関西5位。関西第5代表決定戦で朝日大を完封で下し、選手権への出場権を得た。関学は全国の舞台へと駒を進め、スタートラインに立ったのだ。
初戦の相手は明大。2年前、関学は選手権2回戦で明大に敗北を喫している。当時のFWで押すラグビーとは異なる、現在の関学のスタイル。その進化を見せるには絶好の相手だった。
序盤は明大のプレッシャーにおされ、ペースを握られるも、選手たちの胸に宿るチャレンジャーの精神。前半の終盤からは粘り強さを見せ、懸命なタックルで相手をしのいだ。積極的にパスを回し敵陣へと攻め入るも、トライを挙げることはできないままノーサイド。3―38で明大に敗北し、初戦敗退。今年も関学は関東の壁に阻まれ、新里組の挑戦は幕を閉じることとなった。
【託された挑戦】
まだ見ぬ地を目指し、改革を試みたこの1年。「残念な結果に終わってしまったが、今年やってきたラグビーは間違っていなかったし、貫くことはできた。後輩達には今年完成できなかった新しい関学ラグビーの続きを作り上げて欲しい」と主将・新里(社4)。今年のラグビーが正しかったことを証明するのは、今後のチーム。打倒関東の挑戦は、次世代へと託された。

【勝利への改革】
新里組のスローガンであった「チャレンジ」。これまでのFW主体の攻撃からスタイルを変え、FWとBKとが一体となった展開のラグビーを掲げた。それは関東の大学を倒し、国立出場を果たすため。すべてがチャレンジだった。だが春から徹底したラグビーもリーグでは奮わず、関西5位。関西第5代表決定戦で朝日大を完封で下し、選手権への出場権を得た。関学は全国の舞台へと駒を進め、スタートラインに立ったのだ。
初戦の相手は明大。2年前、関学は選手権2回戦で明大に敗北を喫している。当時のFWで押すラグビーとは異なる、現在の関学のスタイル。その進化を見せるには絶好の相手だった。
序盤は明大のプレッシャーにおされ、ペースを握られるも、選手たちの胸に宿るチャレンジャーの精神。前半の終盤からは粘り強さを見せ、懸命なタックルで相手をしのいだ。積極的にパスを回し敵陣へと攻め入るも、トライを挙げることはできないままノーサイド。3―38で明大に敗北し、初戦敗退。今年も関学は関東の壁に阻まれ、新里組の挑戦は幕を閉じることとなった。
【託された挑戦】
まだ見ぬ地を目指し、改革を試みたこの1年。「残念な結果に終わってしまったが、今年やってきたラグビーは間違っていなかったし、貫くことはできた。後輩達には今年完成できなかった新しい関学ラグビーの続きを作り上げて欲しい」と主将・新里(社4)。今年のラグビーが正しかったことを証明するのは、今後のチーム。打倒関東の挑戦は、次世代へと託された。
マネージャーインタビュー「影の功労賞」大切な仲間
投稿日時:2011/12/17(土) 16:10
選手権を目前に控える関学ラグビー部。彼らの挑戦をすぐそばで支えているマネージャーがいる。選手たちが最高のパフォーマンスができるように、と努力を惜しまない。選手たち、そしてチームへの熱い思いに迫った。

―ラグビー部に入部されたきっかけは
入学時からマネージャーはしたいと思っていました。グラウンドに降りて、選手の近くで自分も動いて仕事がしたくて。あとは、高校時代、友達がラグビー部のマネージャーをしていて、選手との信頼関係がすごくうらやましいと思ったこともありました。入学してラグビー部の見学に行ってみると雰囲気がすごく良くて、関学ラグビー部にしかない信頼関係を築きたいと思って入部を決めました。
―マネージャーの仕事内容は
練習試合や合宿、試合など、選手がラグビーできる環境を整えることです。マネージャーがちゃんとしていたら選手に支障は出ないし、マネージャーがちゃんとしないとチームは回らなくなる。当たり前に練習できる環境を作りたいですね。
―マネージャーとして心がけていることは
スピードは意識しています。仕事が遅くなるだけでチームが動かなくなることもあると思うし、マネージャーは先に先に考えて動かないといけないと思います。あとは役割に責任を持ってやることですね。4年生として動いているから、後輩のミスは自分のミス。後輩たちを指導しているのは自分だから、先に見てやらないとって思っています。今は下を成長させるために、先のチームのことまで考えて仕事ふったりしています。
―マネージャーになって得たことは
私は支えるよりプレーヤー向きだと思ってて、高校時代もチアやってたし、考えやすい面もありました。マネージャーでもいろいろな方法ややり方があって、一番いいと思ったことも正解とは限らないし。プレーヤーのときは「ひとりひとりが頑張れば」って思って頼ったりしたことはあったけど、今思えば1人ができてもいいわけじゃないなって感じます。チアってチームスポーツだけどライバルで、思いやりとか支え合いの気持ちは必要だし、それはマネージャーにもすっごい大事なことだと思ってて。やった分だけ成果は出ると思うけど、ちゃんとできてるか不安なときもあるけど、ちゃんとしてたら下には伝わると思います。マネージャーになって、人のこと、周りのこと考えるようにはなってきたけど、まだまだチャレンジしていく気持ちはあります。

―やりがいを感じるときは
試合で勝ったときはもちろん嬉しい。でも、マネージャーの後輩の成長を感じられたときもすごく嬉しいです。後輩が頑張っているのはすごく嬉しいし、自分が言ったこととか関わったことで良くなったな、って感じるときはやりがいを感じますね。
あとは朝練や雨の練習はとても大変だけど、そんな中でも一生懸命頑張っている選手の姿を見ていると、やってて良かったなって思います。自分が落ち込んでいる時にも声をかけてくれたり、支えてくれる仲間ができました。でもそれが周りがわかるように出ているのは、私もまだまだだなって思う。私はプレーヤーじゃないからずっと一緒にいるわけじゃないけど、良い人間関係が築けています。仲間に熱いラグビー部じゃないと無理だったかなって。自分の悪いところも見えて不安になることもあるけど、ラグビー部に入らないとそのような経験もできなかったと思うと、入部して良かったです。
―モチベーションの維持が難しかったことは
・・・そんなにないです。同期に熱い子が多くて、自分が上を目指してても、みんな見てたらまだまだって思うし。周りに影響力がある子が多いから、悩んだりへこんだりしても時間が経ったら前向きになれますね。主務の松村くん(法4)も気持ち入れてやっているのがわかるし、一番近くにそういう存在がいて嬉しいです。相方が松村くんで本当に良かったって思います。私も「これやったらチーム良くなる」って思ったらやる気になるし。一つずつ全部やっていこうって思いますね。
―関学ラグビー部のマネージャーならではの部分は
学生主体な分、大変なところもあるし、私たちが入った代から強くなりだして。私は「一生懸命になりたい」って思って体育会に入ったし、しんどくないとやっている意味はないと思う。学生主体っていう部分で、マネージャーも他大学よりやることも多いし大変だと思うけど、その分成長できるし、だからこそやっている意味があるって思います。雰囲気もいいし、このチームでよかったなって思います。関学ラグビー部に自分がいれて良かったと思います。
―理想のマネージャー像は
私がいたら元気になってもらえる存在ですかね。軽くモチベーションあげられるような存在。トレーナーは直接支えられるけど、マネージャーは元気を与えるのが存在している意味かなって。チームの中で、人に元気を与えられる存在になりたいです。
仕事の面では、信頼されるマネージャーになりたいですね。私はマネージャーは仕事ができないと意味がないと思うし、選手からもマネージャーからも信頼されないとって思っています。不安与えてたらダメだと思うし、信頼が一番必要だと思います。
―試合中はどんな気持ちで見ていますか
自主練習とかも含め、いっぱい練習してきているの知っているから、「トライしてほしい」じゃなくって「トライする」って思って見てるかな。「○○して欲しい」じゃなくて「○○できる」って思ってますね。4年目の今年、同期頑張っているの知ってるし、がんばってやってきたからわくわくしながら見ています。勝てる勝てるって思って。みんなの頑張りを見てるから、試合中に迷いとか不安はないですね。
―リーグ戦を振り返って
勝ちたかったけど結果は変えられないし、まだ目標達成の可能性はある。次を見てやるしかないですよね。結果はこうやけど、強い相手にこそ良い試合してるし、選手権ではいけるかなって思います。選手権で勝てればいいんで。
―荒木さんが求めて入部した信頼関係は築けていますか
みんな大切な仲間で、本当に大好きです!それはしんどいことも一緒に乗り越えているからだと思います。みんな優しくて、熱くて、思いやりがあって・・・。どのスポーツよりもラグビーを選らんで絶対良かったって思うし、ラグビー部がいい。ラグビー部だから築けた信頼関係だと思います。
―最後の大会の選手権を目前にひかえていますが
実感はないですね。・・・終わりたくないです。ここまできたら日本一にならないともったいない。みんなそのためにやってきたから、ただ勝ちたい。それだけですね。
―最後に選手たちにメッセージを
今までやってきたことを信じてやったら勝てる。私は勝てると思って見ています。試合に出るのは15人やけど、チーム全員で戦うって気持ちでプレーしてくれたら、と思います。
■荒木美妃(あらき・みき)/MG/人4/九州学院/173㌢

―ラグビー部に入部されたきっかけは
入学時からマネージャーはしたいと思っていました。グラウンドに降りて、選手の近くで自分も動いて仕事がしたくて。あとは、高校時代、友達がラグビー部のマネージャーをしていて、選手との信頼関係がすごくうらやましいと思ったこともありました。入学してラグビー部の見学に行ってみると雰囲気がすごく良くて、関学ラグビー部にしかない信頼関係を築きたいと思って入部を決めました。
―マネージャーの仕事内容は
練習試合や合宿、試合など、選手がラグビーできる環境を整えることです。マネージャーがちゃんとしていたら選手に支障は出ないし、マネージャーがちゃんとしないとチームは回らなくなる。当たり前に練習できる環境を作りたいですね。
―マネージャーとして心がけていることは
スピードは意識しています。仕事が遅くなるだけでチームが動かなくなることもあると思うし、マネージャーは先に先に考えて動かないといけないと思います。あとは役割に責任を持ってやることですね。4年生として動いているから、後輩のミスは自分のミス。後輩たちを指導しているのは自分だから、先に見てやらないとって思っています。今は下を成長させるために、先のチームのことまで考えて仕事ふったりしています。
―マネージャーになって得たことは
私は支えるよりプレーヤー向きだと思ってて、高校時代もチアやってたし、考えやすい面もありました。マネージャーでもいろいろな方法ややり方があって、一番いいと思ったことも正解とは限らないし。プレーヤーのときは「ひとりひとりが頑張れば」って思って頼ったりしたことはあったけど、今思えば1人ができてもいいわけじゃないなって感じます。チアってチームスポーツだけどライバルで、思いやりとか支え合いの気持ちは必要だし、それはマネージャーにもすっごい大事なことだと思ってて。やった分だけ成果は出ると思うけど、ちゃんとできてるか不安なときもあるけど、ちゃんとしてたら下には伝わると思います。マネージャーになって、人のこと、周りのこと考えるようにはなってきたけど、まだまだチャレンジしていく気持ちはあります。

―やりがいを感じるときは
試合で勝ったときはもちろん嬉しい。でも、マネージャーの後輩の成長を感じられたときもすごく嬉しいです。後輩が頑張っているのはすごく嬉しいし、自分が言ったこととか関わったことで良くなったな、って感じるときはやりがいを感じますね。
あとは朝練や雨の練習はとても大変だけど、そんな中でも一生懸命頑張っている選手の姿を見ていると、やってて良かったなって思います。自分が落ち込んでいる時にも声をかけてくれたり、支えてくれる仲間ができました。でもそれが周りがわかるように出ているのは、私もまだまだだなって思う。私はプレーヤーじゃないからずっと一緒にいるわけじゃないけど、良い人間関係が築けています。仲間に熱いラグビー部じゃないと無理だったかなって。自分の悪いところも見えて不安になることもあるけど、ラグビー部に入らないとそのような経験もできなかったと思うと、入部して良かったです。
―モチベーションの維持が難しかったことは
・・・そんなにないです。同期に熱い子が多くて、自分が上を目指してても、みんな見てたらまだまだって思うし。周りに影響力がある子が多いから、悩んだりへこんだりしても時間が経ったら前向きになれますね。主務の松村くん(法4)も気持ち入れてやっているのがわかるし、一番近くにそういう存在がいて嬉しいです。相方が松村くんで本当に良かったって思います。私も「これやったらチーム良くなる」って思ったらやる気になるし。一つずつ全部やっていこうって思いますね。
―関学ラグビー部のマネージャーならではの部分は
学生主体な分、大変なところもあるし、私たちが入った代から強くなりだして。私は「一生懸命になりたい」って思って体育会に入ったし、しんどくないとやっている意味はないと思う。学生主体っていう部分で、マネージャーも他大学よりやることも多いし大変だと思うけど、その分成長できるし、だからこそやっている意味があるって思います。雰囲気もいいし、このチームでよかったなって思います。関学ラグビー部に自分がいれて良かったと思います。
―理想のマネージャー像は
私がいたら元気になってもらえる存在ですかね。軽くモチベーションあげられるような存在。トレーナーは直接支えられるけど、マネージャーは元気を与えるのが存在している意味かなって。チームの中で、人に元気を与えられる存在になりたいです。
仕事の面では、信頼されるマネージャーになりたいですね。私はマネージャーは仕事ができないと意味がないと思うし、選手からもマネージャーからも信頼されないとって思っています。不安与えてたらダメだと思うし、信頼が一番必要だと思います。
―試合中はどんな気持ちで見ていますか
自主練習とかも含め、いっぱい練習してきているの知っているから、「トライしてほしい」じゃなくって「トライする」って思って見てるかな。「○○して欲しい」じゃなくて「○○できる」って思ってますね。4年目の今年、同期頑張っているの知ってるし、がんばってやってきたからわくわくしながら見ています。勝てる勝てるって思って。みんなの頑張りを見てるから、試合中に迷いとか不安はないですね。

―リーグ戦を振り返って
勝ちたかったけど結果は変えられないし、まだ目標達成の可能性はある。次を見てやるしかないですよね。結果はこうやけど、強い相手にこそ良い試合してるし、選手権ではいけるかなって思います。選手権で勝てればいいんで。
―荒木さんが求めて入部した信頼関係は築けていますか
みんな大切な仲間で、本当に大好きです!それはしんどいことも一緒に乗り越えているからだと思います。みんな優しくて、熱くて、思いやりがあって・・・。どのスポーツよりもラグビーを選らんで絶対良かったって思うし、ラグビー部がいい。ラグビー部だから築けた信頼関係だと思います。
―最後の大会の選手権を目前にひかえていますが
実感はないですね。・・・終わりたくないです。ここまできたら日本一にならないともったいない。みんなそのためにやってきたから、ただ勝ちたい。それだけですね。
―最後に選手たちにメッセージを
今までやってきたことを信じてやったら勝てる。私は勝てると思って見ています。試合に出るのは15人やけど、チーム全員で戦うって気持ちでプレーしてくれたら、と思います。
■荒木美妃(あらき・みき)/MG/人4/九州学院/173㌢
『スピリッツ』vol.58(裏面)
投稿日時:2011/12/16(金) 17:35
<『スピリッツ』vol.58(裏面)>

【畑中康佑】
朝日大の気迫に押され、なかなか得点を奪うことができずにいた関学。こう着状態が続いた序盤だったが、流れを変えたのはWTB畑中(商4)のトライだった。前半18分、敵陣22メートルラックからパスを展開する。そしてFB小樋山(人4)から畑中へボールが渡り、トライ。待望の先制点を挙げた。畑中にとって、公式戦初のスタメン出場となった。「4年間の思い、みんなの思い、リーグ戦WTBでずっと出ていた中井剛毅の思いを背負って戦った」。試合後そう語った畑中。胸に様々な思いを秘めて挑み、後半29分に金(総1)と交代するまで、攻守に渡り活躍を見せた。前半の最初と最後にトライを奪い、チームの勝利に貢献。選手権出場を決める重要な一戦で4年生の意地を見せつけた。
【小原渉】
「久々のトライを決めることができ、嬉しかった」。そう話したのは前半中盤、相手のタックルをものともせずゴールラインにボールをねじ込んだ小原(人4)。この春、FWでもBKでもトライが奪えるチームを目指し、関学ラグビーの方向性は大きく変わった。なかなか完成形の見えない状態が続いたが、この試合で計7トライ。FW、BK共にトライを奪い大勝した。チームについて「成長している」と小原はこの結果に確かな手応えをつかんだ。
新チーム発足時からの課題であったセットプレーも、毎日の朝練で対策を続けてきた。この試合で見せたスクラムの強さ、今までの積み重ねに自信を見せた。「シンプルに、そして確実に」そう話した小原のプレーはまさにこの言葉そのものだった。
数日後に控える選手権大会。初戦の明大には2年前に29―62と大差で敗れている。当時途中出場で試合を経験した小原。前回とは違い今回はスタメンでの起用が予想される。それだけにリベンジに燃える思いは強い。「ディフェンスから試合の流れを作ってオフェンスで前へ前へとチームを引っ張りたい」と雪辱を誓った。
◆萩井HC インタビュー
終始朝日大の気迫に押されっぱなしで、試合の中で修正するのには時間がかかってしまった。選手権を迎えるにあたって、いい勉強になった試合だと思う。最終スコアだけ見れば充分な結果ではあるが、差し込まれた場面も多く内容は決して満足できるものではなかった。明大戦ではまずはセットプレーをしっかりと安定させ、試合の入りでペースをつかんでいきたい。

【畑中康佑】
朝日大の気迫に押され、なかなか得点を奪うことができずにいた関学。こう着状態が続いた序盤だったが、流れを変えたのはWTB畑中(商4)のトライだった。前半18分、敵陣22メートルラックからパスを展開する。そしてFB小樋山(人4)から畑中へボールが渡り、トライ。待望の先制点を挙げた。畑中にとって、公式戦初のスタメン出場となった。「4年間の思い、みんなの思い、リーグ戦WTBでずっと出ていた中井剛毅の思いを背負って戦った」。試合後そう語った畑中。胸に様々な思いを秘めて挑み、後半29分に金(総1)と交代するまで、攻守に渡り活躍を見せた。前半の最初と最後にトライを奪い、チームの勝利に貢献。選手権出場を決める重要な一戦で4年生の意地を見せつけた。
【小原渉】
「久々のトライを決めることができ、嬉しかった」。そう話したのは前半中盤、相手のタックルをものともせずゴールラインにボールをねじ込んだ小原(人4)。この春、FWでもBKでもトライが奪えるチームを目指し、関学ラグビーの方向性は大きく変わった。なかなか完成形の見えない状態が続いたが、この試合で計7トライ。FW、BK共にトライを奪い大勝した。チームについて「成長している」と小原はこの結果に確かな手応えをつかんだ。
新チーム発足時からの課題であったセットプレーも、毎日の朝練で対策を続けてきた。この試合で見せたスクラムの強さ、今までの積み重ねに自信を見せた。「シンプルに、そして確実に」そう話した小原のプレーはまさにこの言葉そのものだった。
数日後に控える選手権大会。初戦の明大には2年前に29―62と大差で敗れている。当時途中出場で試合を経験した小原。前回とは違い今回はスタメンでの起用が予想される。それだけにリベンジに燃える思いは強い。「ディフェンスから試合の流れを作ってオフェンスで前へ前へとチームを引っ張りたい」と雪辱を誓った。
◆萩井HC インタビュー
終始朝日大の気迫に押されっぱなしで、試合の中で修正するのには時間がかかってしまった。選手権を迎えるにあたって、いい勉強になった試合だと思う。最終スコアだけ見れば充分な結果ではあるが、差し込まれた場面も多く内容は決して満足できるものではなかった。明大戦ではまずはセットプレーをしっかりと安定させ、試合の入りでペースをつかんでいきたい。
『スピリッツ』vol.58
投稿日時:2011/12/14(水) 11:38
関学は選手権出場権を懸け、東海・北陸・中国・四国代表の朝日大と対戦した。序盤、自陣深くまで攻め込まれるも、粘りのディフェンスで凌ぎきる。そしてWTB畑中(商4)のトライで関学は流れをつかみ、相手を圧倒。朝日大を完封に抑え48―0で勝利し、選手権出場を決めた。

【完封での白星】
リーグ戦を3勝4敗で終えた関学は、選手権出場を懸け、朝日大と対戦した。「僕たちの選手権は他の大学よりも1週間早く始まった。一回戦だと思って挑んだ」と、FL小原(人4)。だが序盤はミスが重なり、朝日大ペースで試合が進む。自陣深くまで攻め込まれるも、関学は粘り強いディフェンスでゴールラインを割らせない。前半20分、関学は攻撃を仕掛け、ラックから左へと展開。SO安部(経3)、FB小樋山(人4)、へとパスを回し、最後にボールを受けたWTB畑中(商4)がトライをねじこんだ。関学はこの先制トライで流れを引き寄せた。積極的にパスを回し、敵陣へ。着々と得点を重ね、21―0で前半を折り返した。
「もっとシンプルに攻めよう」。ハーフタイム、互いに声を掛け合い、チームを鼓舞した。後半開始直後、小原がスクラムから持ち出し、追加点を挙げる。後半は終始関学ペースで試合が動いた。試合終了間際、安部からパスを受けたCTB新里(社4)が、相手ディフェンスを振り切り、ゴールラインを割った。主将の執念のトライで48―0とし、ノーサイド。朝日大を下し選手権出場権を獲得した。
【全国の舞台へ】
全国の舞台へと駒を進めた関学。「ここから、今日よりももっと厳しい試合になる。一戦一戦、ワンプレーにかける気持ちを大切に、全員で気持ちをひとつに戦っていきたい」と主将・新里。関学はついに、関東勢と相まみえる。ブレイクダウンでいかに対抗できるかが鍵を握る。真の戦いが幕を開ける。

【完封での白星】
リーグ戦を3勝4敗で終えた関学は、選手権出場を懸け、朝日大と対戦した。「僕たちの選手権は他の大学よりも1週間早く始まった。一回戦だと思って挑んだ」と、FL小原(人4)。だが序盤はミスが重なり、朝日大ペースで試合が進む。自陣深くまで攻め込まれるも、関学は粘り強いディフェンスでゴールラインを割らせない。前半20分、関学は攻撃を仕掛け、ラックから左へと展開。SO安部(経3)、FB小樋山(人4)、へとパスを回し、最後にボールを受けたWTB畑中(商4)がトライをねじこんだ。関学はこの先制トライで流れを引き寄せた。積極的にパスを回し、敵陣へ。着々と得点を重ね、21―0で前半を折り返した。
「もっとシンプルに攻めよう」。ハーフタイム、互いに声を掛け合い、チームを鼓舞した。後半開始直後、小原がスクラムから持ち出し、追加点を挙げる。後半は終始関学ペースで試合が動いた。試合終了間際、安部からパスを受けたCTB新里(社4)が、相手ディフェンスを振り切り、ゴールラインを割った。主将の執念のトライで48―0とし、ノーサイド。朝日大を下し選手権出場権を獲得した。
【全国の舞台へ】
全国の舞台へと駒を進めた関学。「ここから、今日よりももっと厳しい試合になる。一戦一戦、ワンプレーにかける気持ちを大切に、全員で気持ちをひとつに戦っていきたい」と主将・新里。関学はついに、関東勢と相まみえる。ブレイクダウンでいかに対抗できるかが鍵を握る。真の戦いが幕を開ける。
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