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「新里組~Challenge~」

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『スピリッツ』vol.56

投稿日時:2011/11/24(木) 09:59

 大雨が降りしきる中行われた大体大戦。足場が悪く、3-3の均衡状態で前半を折り返す。だが後半に入ると、流れは徐々に大体大へ。関学は思うようなプレーができずにミスを重ねてしまう。後半34分、CTB春山(文3)のトライで5点を返すが、時すでに遅し。8-14で大体大に敗北を喫し、現在関学は3勝3敗となった。


 
【悪天候】
 空は生憎の大雨。大体大のキックオフで試合が開始された。開始早々、大体大がPGを成功させ先制点を挙げる。3点を追いかける関学。足場の悪さに、互いに思うようなプレーができないまま時間は過ぎる。だが24分、大体大のペナルティから関学はPGを成功させ、同点に追いついた。CTB春山の懸命なタックルで、陣地を奪っていく関学。ゴールライン目前まで詰め寄るも、取り切ることができず、3-3のロースコアで前半を折り返した。
 均衡状態の前半だったが、後半に入ると流れは大体大へと傾き始める。なんとか大体大からリードを奪おうとする関学だったが、大体大の堅いディフェンスに苦戦し、なかなかチャンスをものにすることができない。ポイントを作りながら敵陣深くまで攻め込むもターンオーバーを許し、相手の攻撃の時間が続く。左へと展開されインゴールを割られてしまい、3-8に。逆転を狙う関学だが、焦りからか反則を繰り返してしまう。そして大体大に2本のPGを決められリードを広げられ、3-14。後半34分、春山が意地のトライをねじ込むも、点差を返すことはできず、8-14でノーサイド。大体大に痛恨の黒星を喫した。
 
【最終節】
「個人の力は負けていなかったが、ミスが響いた。」とゲームキャプテン・小原(人4)。悔しさはあるが、下を向いているは時間はない。次節の最終戦で、今季リーグ全勝中の天理大を迎え撃つ。「相手に関わらずしっかりアタックいって、1つ1つのプレーを正確に。1年間やり通すと決めたことをしっかりやります」。リーグの集大成を見せることができるのか。関学ラグビー部の真価が問われる。

『スピリッツ』vol.55(裏面)

投稿日時:2011/11/18(金) 23:13

<『スピリッツ』vol.55(裏面)>


◆畑中、独走トライ
【4年目の思い】

 1年生次からジュニアリーグに出場している、WTB・畑中(商4)。4年生として迎える今年のジュニアリーグには、これまで以上に強い思いがあった。
 今年のジュニアリーグは、9月中旬から幕を開けた。日に日に成長していくチーム力。そして試合を重ねるごとに、雰囲気、実力、ともにレベルは上がっていった。
 関学は順当に勝ち星を重ね、最終戦を迎えた。天理大に先制トライこそ許すも、すぐさま逆転。7点リードで前半を折り返した。後半13分、SO・安部(経3)からパスを受けた畑中が相手ディフェンスをかわし独走。インゴールへと駆け込み、トライをねじ込んだ。このトライで畑中はベンチへと下がるも、チームは畑中のプレーに勢いづき、追加点を奪う。勢いそのままに固いディフェンスで天理大を完封に抑え、29―5で勝利。ジュニアリーグ連覇を達成した。
 畑中は1年生次、ジュニアリーグで優勝できず、悔し涙を流す先輩の姿を見てきた。「ジュニアリーグも公式戦」。Aチームと同様に、結果を残すことを望んだ。そして4年目にしてつかんだ、ジュニアリーグ全勝での連覇。それは「ジュニアで勝ちたい」という気持ちとともに、「Aで出たい、チームを支えたい」という思いがあったからだ。「ジュニアは終わっても、チームはまだ終わらない。Aで出たいという気持ちは、僕もみんなも持っている。全員が上を目指してがんばりたい」と畑中。熱い思いを胸に、ラストシーズンを駆けぬける。

◆中村、前半追撃弾
 前半終了間際、2点リードする関学は敵陣深くでビッグチャンスを得、攻めていた。粘り強い攻撃を見せ、ゴール前でマイボールスクラムを獲得。そしてナンバー8中村(社1)がボールを持ち出し、トライを叩き込んだ。「相手が下がるのが遅かった。取れて良かった」と中村は自身のトライを振り返る。菅平合宿ではAチームでの出場も少なくなかった中村。現在行われているリーグ戦でリザーブに入ることもある。だがAチームでは1年生ながらスタメン出場し続け、ナンバー8のポジションを確立しつつあるのは徳永(商1)だ。同学年で関学の攻守の要を担うライバルに中村は「日頃からキビキビしていて、尊敬している」と語る。
 ジュニアリーグは終わったものの、リーグ戦はまだ終わらない。「試合に出たらトライというよりも、他の人を生かしてサポートしたい」とチームへの貢献を誓う。 

『スピリッツ』vol.55

投稿日時:2011/11/16(水) 10:41

  天理大とのジュニアリーグ優勝決定戦。ともにブロック1位通過のチーム同士、一進一退の攻防を繰り広げ、14―5で前半を折り返した。だが後半に入ると関学はペースをつかみ天理大を圧倒。29-5で勝利し、連覇を果たした。
 


【連覇へ】
 
 各大学のBチーム同士が戦うジュニアリーグ。今年は例年と形式が異なり、関西大学Aリーグに所属している8校と、Bリーグの上位3校の計11校を2つのリーグに分け、その後順位決定戦を行った。関学はODDリーグを1位で通過し決勝へと駒を進め、EVENリーグ1位通過の天理大と対戦した。

 前半、天理大の展開力に押され自陣でのプレーが続く。そしてモールから先制点を許してしまう。だがその直後、マイボールスクラムでチャンスを得た関学。SH中西(経3)からパスを得たSO安部(経3)が中央へトライ。自身でゴールを成功させ、7―5と逆転に成功。前半終了間際、ナンバー8中村(社1)のトライで追加点を挙げ、14―5で前半を折り返した。

 後半に入っても関学は攻撃の手を緩めない。果敢にボールを動かし、右へと展開。そしてWTB畑中(商4)がインゴールへと駆け込みトライをねじ込み、天理大を突き放した。天理大も意地を見せ何度も自陣へ攻め込んでくる場面が見られたが、その度に固いディフェンスで相手の得点を許さない。終了間際、ハーフウェイ付近でターンオーバーに成功し、FB・金(総1)がダメ押しの独走トライを決めた。最後まで攻め抜きノーサイド。29―5で天理大を下し、ジュニアリーグ連覇を達成した。


【底上げ】
 
 ジュニアリーグの全勝での連覇。そしてCチームによるコルツ戦も全勝でリーグを終えた。「ジュニアリーグも公式戦。ジュニアで優勝し、コルツも全勝できて良かった。人数が多い分、層も厚くないと意味がない。これでジュニアリーグは終わるが、後はAチームのために、全員がAを目指して頑張りたい」と主将・新里(社4)。ジュニアリーグの優勝、コルツ戦の全勝は、関学の強さを表している。

『スピリッツ』vol.54(裏面)

投稿日時:2011/11/11(金) 10:24

◆両WTB大活躍!
 今年の関学が目指すもの展開ラグビー。積極的なパスを回し、トライを目指す。そんな中、リーグ戦を通してトライを量産しているのがWTB松延(商3)とWTB中井(経1)だ。


 
【松延泰樹】
 開始1分、FB小樋山(人4)からパスを受けたWTB松延(商3)が右隅へトライをねじ込み先制点を挙げる。このまま波に乗るかと思われたが、近大のディフェンスに押され、突き放すことができないまま、8―7で前半を折り返した。後半開始後も、しばらくは均衡状態が続く。そして後半12分、待望の追加点を奪った関学。トライを挙げたのはまたしても松延だった。松延のトライで勢いづいた関学はその後、4トライを挙げ、近大を下した。
存在感抜群の高身長ウィング松延。「体の大きさを生かして、もっとボールもらいにいってゲインできれば。もっと取り切りたいです」とコメント。新里組のトライゲッターとなることができるのか。期待が高まる。
 
【中井剛毅】
 1年生ながら開幕戦スタメンの座をつかみ、フル出場を果たしている中井(経1)。開幕戦からトライを奪うなど、存在感を示している。「初めのころは怖かった。でも試合に出ていく中で、通用する部分とそうじゃない部分が分かってきた」と徐々につかみつつある大学ラグビーでの手ごたえを語る。この日も後半に2トライを決める活躍だった中井。「自分の役割は点を取りきること。先輩たちがつないでくれたボールを無駄にはできない」とトライへの執着心を見せる。残り2戦、フレッシュなルーキーがグラウンドを駆け抜ける。
 
 
◆萩井HC Interview

 50~60分は我慢の時間が続き、厳しい状況だったが、そんな中でもリラックスしてできたのではないかと思う。それからどこまで発展させることができるか。まだまだできることはある。FW周辺やブレイクダウンなど、より厳しくしないと安定した試合にならない。FWもしっかり仕事ができるよう、また2週間しっかり取り組みたい。

『スピリッツ』vol.54

投稿日時:2011/11/08(火) 15:07

 前節同大戦の惜敗から2週間。一戦必勝を誓い挑んだ近大戦で、関学フィフティーンは意地を見せつけた。前半は1点差で折り返したものの、後半に入りトライラッシュ。後半一度も近大に得点を許さず、35―7と快勝した。



【接戦】

 今季、立ち上がりの悪さが課題だった関学だったが、この日は違った。開始1分、敵陣での近大スクラムからボールを奪った関学。パスをつないで駆け上がっていく。そしてFB小樋山(人4)からWTB松延(商3)へとボールが渡り、右隅に先制トライ。このままリードを広げたい関学だったが、近大の積極的な攻撃に押され厳しい時間帯が続く。自陣でのプレーを強いられ懸命なディフェンスを見せた関学だったが、前半22分、近大に同点トライを許し、さらにコンバージョンキック成功で1点ビハインドを背負う。すぐに反撃を始めるも、近大の防御を崩すことができない。それでも小樋山がペナルティーゴールを成功させ、8―7で前半を折り返す。
 
【成長】

 1点差で迎えた後半。後半開始からアグレッシブな攻撃を仕掛けていく関学。敵陣深くでラックを形成しながらパスを回し、トライを狙う。何度もゴールラインに迫ったが好機を生かすことができない。それでも粘り強い攻撃を見せた関学。後半12分、ゴール前の近大スクラムからターンオーバーし右にパスを展開する。そして最後は松延がこの日2トライ目を奪取。13―7とする。このトライを皮切りに、関学は近大を突き放すことに。WTB中井(経1)の連続トライ。そして終了間際、ロスタイムにはダメ押しトライが決まり、35―7で見事勝利。後半相手に一度も得点を許すことなく快勝した。
 「前半は相手の内側のディフェンスが厚くしかんどかった。ハーフタイムに外に散らしていこうと決め、後半に臨み、点を取ることができた。試合中に修正できたのは成長の証」と主将・新里(社4)は試合を振り返る。リーグ戦もいよいよ佳境に入ってきた。残り2戦、新たな関学ラグビー全開で突っ走る。
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