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「畑中組~Focus~」 2013/11

『SPIRITs』 vol.108

投稿日時:2013/11/26(火) 13:24

 前節の敗北から、気持ちを切り替え迎えたリーグ最終戦。大学選手権への出場が懸った大一番で、関学の地力を発揮した。得点を量産し続け、55―7で勝利。大学選手権への切符を手にし、リーグ戦を戦い抜いた。

 笑顔でリーグ戦を締めくくった。試合開始から関学の得点力が爆発。55―7で今リーグ4つ目となる白星を手にした。
 力強いアタックで相手を仕留め、エリアを着実に広げた関学。フェーズを重ねる試合展開で得点を量産し続けた。前半、WTB金尚(総3)が、同13分に今リーグ初トライを決めると、25分にもトライラインに飛び込み追加点を奪った。相手に得点のチャンスを全く与えず、29―0と大差をつけて前半を折り返す。
 続く後半も攻撃の手を緩めなかった関学。チャンスを生かし切り得点を重ねた。無失点で試合を終えるかと思われたが、同37分に隙を突かれ失点。しかし、計9本のトライを決め、55―7で勝利を収めた。この結果により、関学は大学選手権への切符を手にした。
 「フェーズを重ね、ボールをキープし続けられた。体が大きい相手にも何度もアタックしていくことができ結果につながったと思う」と主将・畑中(商4)は笑顔で試合を振り返った。

<波乱のリーグ戦>
 通算4勝3敗でリーグ戦を終えた畑中組。黒星スタートとなった今シーズン。「チャレンジャーとしての気持ちを失ってしまうと、勝てる試合でも負けてしまう」と野中監督が語ったように、今リーグ戦で勝因を分けたのは、技術的な面以上に精神的な部分での浮き沈みだった。事実、第5節では全勝で首位を守り切っていた立命大から白星を奪い、関学の強さを見せつけた。しかし、その1週間後には、天理大にノートライで敗北を喫した。気持ちの緩みが結果に表れた一戦だった。
 リーグ戦の順位は11月30日に行われる、立命大と天理大との結果次第だが、リーグ5位以上に与えられる大学選手権への切符を手にした関学。昨年は、一勝も挙げることができなかった関東の大学から今年こそは勝利を奪う。
 「日本一になる」ことに焦点を当て、挑み続けてきた畑中組の集大成となるチャレンジが始まる。        【田井咲希子】
 

 

『SPIRITs』 vol.107

投稿日時:2013/11/21(木) 22:24

  ジュニアリーグ4連覇へ向け、負けられない戦いが始まった。プレーオフ第1節の相手は、1週間前に逆転負けを喫した天理大だ。関学は、CTB古橋(商4)の連続トライを皮切りに得点を量産し、38―21で見事勝利した。

 古橋の先制連続トライで勢いに乗った関学。攻撃力が爆発し得点を積み重ね38―21で勝利。ジュニアリーグ4連覇に王手を掛けた。
 1週間前の逆転負けから一転、グラウンドには生まれ変わったかのように躍動する朱紺の戦士たちがいた。リーグ3位でプレーオフに進出した関学。同大会4連覇の偉業を成し遂げるために残された唯一の道は、天理大、同大に勝利することだ。「伝統を守るため」。チーム全員の胸にあった、絶対に負けられないという熱い気持ちが結果に表れつかんだ白星だった。

<古橋大躍進> 
 今年、FWからBKにポジションを変更しラストイヤーに臨んでいる古橋に、長く待ちわびた歓喜の瞬間が訪れた。前半10分、SH湯浅(人4)からのパスを受け、トライラインに飛び込んだ。自身公式戦初スタメンにして初トライを決め、駆け寄った仲間たちと抱き合い喜びを分かち合った古橋。続く同18分にも相手のディフェンスを物ともせず、再びトライを決めBKの役目を全うした。
 「トライを決めた瞬間は気持ち良かった。負ければ、チームとして関西の頂点を目指せる道がなくなってしまう一戦だったので、何としてでも勝ちたかった」と人一倍、勝ちにこだわっていた胸中を明かした。「ここまできたら4連覇するしかない。後輩たちに伝統をつなげるように優勝を狙う」と次戦に向けさらに闘志を燃やした。
 頂上決戦の相手は、今リーグ初戦で敗北した同大だ。躍進を遂げてきた朱紺の戦士たちが、必ずや勝利をつかみ取り4連覇の偉業を成し遂げるに違いない。                                          【田井咲希子】

 

『SPIRITs』 vol.106

投稿日時:2013/11/19(火) 17:02

  相手のディフェンスを破ることができず、6―36と大差で敗れた。前節の大勝から一転、気持ちの緩みからか関学は終始、相手に主導権を握られノートライに終わる。リーグ通算3勝3敗で最終戦に臨む。


 昨年の関西王者に大敗を喫した。相手の粘り強いディフェンスを破ることができず、関学はトライを一度も決めることなく、6―36で天理大に敗れた。
 前半から天理大の勢いに圧倒された。2トライを奪われ3―15で前半を折り返す。
 続く後半に得点を量産したい関学だったが、相手に隙を突かれさらに追加点を許した。奪った得点はペナルティーゴールのみに終わり、ノートライで試合は終了。6―36で敗北し、今リーグ通算3勝3敗となった。
 「前節での勝利で気が緩んでしまった」と主将・畑中(商4)は敗因を挙げた。気持ちを切り替え、今節に臨んだつもりではあったが、心にあった甘さが結果に表れた。また、「天理大のディフェンスが固かった」と語った。敵陣でプレーすることはできていたが、トライライン直前まで攻め込むも、相手のディフェンスに行く手を阻まれ、トライを取り切ることができない場面が多くあった一戦だった。
 ミスが目立ち、チャンスを生かすことができなかったが、「自分たちのラグビーは間違いではない。今回の結果を受け止め、気持ちを入れ替え、関学のラグビーを次戦では展開したい」と畑中は意気込んだ。
 今リーグ最終戦となる次節は、大学選手権への切符を手にするために負けられない一戦となる。大学選手権への道を切り開くため、今リーグで関学が未だ見せていないベストパフォーマンスを披露(ひろう)し、必ずや勝利を手にするに違いない。
                                                                      【井上莉沙子】

 

『SPIRITs』 vol.105

投稿日時:2013/11/16(土) 08:45

  ジュニアリーグ最終戦の相手は、通算成績5勝1敗で関学と並ぶ天理大だ。関学は後半、3トライを奪い一時リードするも、天理大の反撃を受け24―28で惜敗を喫した。


  両者点を取り合う激しい戦いとなった。天理大と並びジュニアリーグ通算5勝1敗で迎えた最終戦。全勝中の同大に続くリーグ2位でプレーオフに進みたい関学は、一時は天理大を引き離すも反撃を受け、24―28と黒星で終えた。
 雨の中始まった前半。同4分、天理大に先制トライを許す。だが同17分、FB川上(経1)からパスを受けたナンバー8石松(商2)がインゴールに飛び込みトライ。キックは外すも、5―7で前半を折り返した。
 後半開始後も立て続けにトライを奪う。さらに後半22分には、モールでゴール前まで一気に押し込み、最後はFL鈴木(商3)が持ち出しトライ。24―7と大量リードを奪う。だが、ここから天理大の反撃が始まった。主導権を握られ2トライを許し、24―21と差を縮められた。リードを守り抜き逃げ切りたかった関学だが、天理大に逆転され、24―28で惜しくも敗北を喫した。
 「FWのモールやBKの展開はよかった」と今ゲームキャプテンを務めたSH湯浅(人4)。だが、「最後まで体力、集中力を保てなかった。リードを奪い、相手と差を広げた後に、チームが一つになり切れていなかった」と敗因を挙げた。
 関学はジュニアリーグを通算5勝2敗で終え、リーグ3位でプレーオフに進出する。11月17日に、再び天理大と対戦する関学。「気持ちを切り替え、次こそ必ず勝つ」と湯浅は意気込んだ。ジュニアリーグで関学が4連覇する唯一の道は、プレーオフで全勝することだ。伝統を守り4連覇を果たすべく、まず次戦で天理大に屈辱を晴らし、優勝に向け勢い付けたい。関学のプライドを懸けた熱き戦いが再び幕を開ける。    【井上莉沙子】
 

『SPIRITs』 vol.104

投稿日時:2013/11/12(火) 12:10

 関学が大金星を挙げた!関西大学Aリーグで開幕から唯一4連勝だった立命大を38―35で破り、リーグ3勝目を手にした!前半に得点を量産し、24―7と大量リードで迎えた後半。立命大の猛追を受けるも、最後まで粘りのプレーが光り、首位の立命大に土をつけた。


 気迫あふれるプレーで、これまでリーグ戦負けなしの立命大から、38―35で3季ぶりとなる白星を奪った。
 劇的な一戦となった。「関学がやれることは全て出し切った結果だと思う。最高のチャレンジができた」と野中監督が語るように、関学は果敢に攻め続け勝利を手にした。
 前半、先制点を奪ったのは立命大だった。しかし、その直後HO浅井(商3)が今季初トライを決め試合を振り出しに戻す。ここから、関学の攻撃に火が付き主導権を握り続けた。同13分、ナンバー8徳永(商3)がこぼれ球から約60㍍の独走トライで逆転成功。そして、主将・畑中(商4)が連続でトライを決め会場を沸かせ、24ー7で前半を終えた。
 続く後半も、攻撃の手を緩めなかった関学。同25分までにさらに2トライを奪い31点差を付けた。このまま大量リードで試合を決めるかと思われたが、後半終了10分間、立命大の猛追を受ける。立て続けに4トライを許し38ー35まで迫られた。ロスタイム、一弾逆転のチャンスを狙う立命大。関学は今まで以上に体を張ったディフェンスで相手の行く手を阻み続けた。ノーサードの笛が鳴り響いた瞬間、選手は満面の笑みを浮かべガッツポーズを見せた。38ー35で勝利を収め、今リーグ戦負けなしの立命大に土をつけた。
 畑中は、「あと2分時間があれば、結果が分からなかった試合だと思うが勝ててよかった」と勝利を喜んだ。リーグ首位に立つ相手から勝ち取ったこの一勝は結果以上に選手たちの自信となったに違いない。(田井咲希子)

 

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