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「畑中組~Focus~」

『SPIRITs』 vol.110

投稿日時:2013/12/17(火) 21:50

 学生王者の壁は高かった。前半15分間は接戦を繰り広げる。しかし、徐々に実力差を見せつけられ、合計12トライを奪われた。チャンスを生かし切れず1トライに終わった関学。日本一の夢は後輩たちに託された。



 大学選手権2戦目の相手は同大会5連覇を狙う帝京大。関学は堅いディフェンスで、前半15分までは激しい攻防が繰り広げた。だが、その後相手に圧倒され続けた。後半に意地を見せ1トライを決めるも、5―78で敗北を喫した。
 前半開始後の15分間は関学ラグビーを発揮した。帝京大にゴール手前まで攻め込まれるも、果敢にタックルし続けトライチャンスを与えなかった。フェーズを重ね、得点を狙うが、行く手を阻まれた関学。その後は立て続けに5トライを決められ0―33で前半を折り返す。
 続く後半11分、後半から出場したLO鈴木(商3)がゴール前の密集から持ち出しトライを奪う。しかし、後半も力の差を見せつけられ7トライを許し、5―78で学生王者への挑戦は幕を閉じた。この結果により、次週、朝日大との一戦を残しセカンドステージ敗退が決まった。
 「1つのミスだけで流れが変わると実感した」と主将・畑中(商4)。一瞬の隙を学生王者は見逃さなかった。ブレイクダウンではまだまだ実力の差が見られた。関学が鍛え上げてきたディフェンスで相手を苦しませる場面も見られたが、結果について「ただただ悔しい」と畑中。この悔しさは日本一への夢と共に、後輩に受け継がれることとなった。
 次戦の相手は朝日大。畑中組にとって最後の試合となる。「チャレンジャーの気持ちを忘れずに挑む」と畑中。朱紺の戦士たちが、畑中組の集大成を有終の美で飾る。