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「畑中組~Focus~」

『SPIRITs』 vol.94

投稿日時:2013/09/16(月) 19:09

 勝利をつかむためー。関学ラグビー部の夏合宿が長野県菅平高原で行われた。関東の大学との練習試合にも臨み、成長面が見えた反面これからの課題点も明らかとなった。


 
 「今年、特に意識してきたブレイクダウンがどれだけ関東のチームに出せるかということにフォーカスを当てて臨んだ」と主将・畑中(商4)は菅平合宿を位置付けた。関学は関東の大学9校と19試合もの練習試合に臨んだ。
 合宿9日目、昨年度の大学選手権セカンドステージで、得点を得られず敗北を喫した筑波大との一戦が行われた。ディフェンスの早いセットでプレッシャーを掛け相手のテンポを遅らせようとする関学だったが終始得点を許す。ブレイクダウンでは相手に上を行かれ、バックスラインも早い相手に関学らしいラグビーが展開できなかった。「全てにおいて先手を取られた」と畑中。7―71で苦い敗北を喫した。
 日本一を目指す畑中組にとって菅平合宿での練習試合は結果以上に収穫の多いものとなった。ターンオーバーは毎試合相手より多く、試合の流れを引き寄せた。また、春先にはブレイクダウンの場面で倒れ込んでしまうことが多かった関学。だが、春シーズンと菅平合宿を通して立って前へ乗り越える意識が選手たちの中で強くなりプレーに表れるようになった。
 日本一をつかむため、まずは関西大学Aリーグでの優勝に焦点を当てる畑中組。「今やっているラグビーは間違っていない。プレーの精度を上げることを意識する」と畑中はこれから始まるリーグ戦に向けて意気込んだ。9月29日、京産大との開幕戦から畑中組の日本一への熱い戦いがスタートを切る。(田井咲希子)