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「畑中組~Focus~」

『SPIRITs』 vol.107

投稿日時:2013/11/21(木) 22:24

  ジュニアリーグ4連覇へ向け、負けられない戦いが始まった。プレーオフ第1節の相手は、1週間前に逆転負けを喫した天理大だ。関学は、CTB古橋(商4)の連続トライを皮切りに得点を量産し、38―21で見事勝利した。

 古橋の先制連続トライで勢いに乗った関学。攻撃力が爆発し得点を積み重ね38―21で勝利。ジュニアリーグ4連覇に王手を掛けた。
 1週間前の逆転負けから一転、グラウンドには生まれ変わったかのように躍動する朱紺の戦士たちがいた。リーグ3位でプレーオフに進出した関学。同大会4連覇の偉業を成し遂げるために残された唯一の道は、天理大、同大に勝利することだ。「伝統を守るため」。チーム全員の胸にあった、絶対に負けられないという熱い気持ちが結果に表れつかんだ白星だった。

<古橋大躍進> 
 今年、FWからBKにポジションを変更しラストイヤーに臨んでいる古橋に、長く待ちわびた歓喜の瞬間が訪れた。前半10分、SH湯浅(人4)からのパスを受け、トライラインに飛び込んだ。自身公式戦初スタメンにして初トライを決め、駆け寄った仲間たちと抱き合い喜びを分かち合った古橋。続く同18分にも相手のディフェンスを物ともせず、再びトライを決めBKの役目を全うした。
 「トライを決めた瞬間は気持ち良かった。負ければ、チームとして関西の頂点を目指せる道がなくなってしまう一戦だったので、何としてでも勝ちたかった」と人一倍、勝ちにこだわっていた胸中を明かした。「ここまできたら4連覇するしかない。後輩たちに伝統をつなげるように優勝を狙う」と次戦に向けさらに闘志を燃やした。
 頂上決戦の相手は、今リーグ初戦で敗北した同大だ。躍進を遂げてきた朱紺の戦士たちが、必ずや勝利をつかみ取り4連覇の偉業を成し遂げるに違いない。                                          【田井咲希子】