「小原組~ALL OUT~」
試合詳報:立命大戦
投稿日時:2009/11/23(月) 03:46
【立命大戦 試合詳報&観戦記】
▲大滝(中央)のトライに沸き上げるメンバーたち
ついに因縁の相手を下した。雨中の天理親里で行なわれた立命大戦は、やはり一筋縄にはいかなかった。そうして勝利を掴んだ瞬間、みなが笑顔をはじけさせた。
試合は開始早々から動いた。FL林(文3)のトライで関学が先制する。ペースを掴みたかったが、パスミスからインターセプトを許し不運な形で同点にされる。それでもFB小樋山(人2)やナンバー8西川(文4)のトライで追加点を重ねるも、またしてもインターセプトで失点を喫する。「自分たちがアドバンテージ得た状態で、ちょっと横ふっただけで(奪取された)」と主将・小原(社4)。どこか攻めあぐねる朱紺の闘士たちを尻目に、セットプレーで立命大は早いリスタートをしかけるなどで追撃を図る。前半は17-24と立命大リードで折り返した。
「自分たちの展開に持ち込めてなかった。そこにこだわって。敵陣に入って、しっかりプレーしよう」。入学してから公式戦ではいまだ勝ち星のない相手。ましてや昨年のリーグ戦では唯一の敗北を喫した相手だけに、苦戦には嫌な気配が漂う。しかし副将・片岡が「悲観はなくて」と話すように、落ちることなく後半へむけ気持ちを入れなおした。
後半開始すぐさま相手にPGを決められ、去年の構図が思い出されたが、今年はここからが違った。後半4分に大滝を投入。その大滝はグラウンドに入るやいなや躍動。13分にはトライを決め、追い上げムードにチームを乗せた。「すごいな…(流れを)変えてくれたんかなって」と主将もうなる。ここから再度逆転されるも、続けざまに戦線に投じられた片岡が逆転トライ。交代策がプラン通りに進み、流れを一気に引き寄せた。
そこから試合終了までの20分間は敵陣を支配。粘り強いディフェンスで相手のゲインを完璧に阻止した。
結果、46—34。逆転につぐ逆転のシーソーゲームを制し「かなり嬉しかった」と主将をはじめ、チームは笑顔を見せる。是が非でも勝ちたかった相手からの勝利の味は格別。積み重なったリベンジの思いがそうさせる。
これで5戦全勝同士で次節、天理大との決戦をむかえる。勝てば関西2連覇が決まる大一番に気合は十分。「ラグビーを楽しんで、そのうえで結果残せるように。それが一番のポイント」。もう関西の頂はすぐそこに見えている。