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「小原組~ALL OUT~」

試合詳報:京産大戦

投稿日時:2009/11/15(日) 04:31

【京産大戦 試合詳報&観戦記】


▲FW合戦に勝利する


 「第4戦、場所は宝が池」-。どうにも昨年の苦い思い出が思い出されるシチュエーション。「そういう状況でやれるのも、関学の使命」と主将。


 因縁漂う宝ヶ池で、試合開始早々、失点を喫してしまう。「相手が強いとかよりも、(関学の)入り方が悪くて」と話すはLO松川(経4)。昨シーズンを思い起こさせる雰囲気が生じたが、朱紺の闘士たちは意にも介してなかった。攻撃に転じるや、FW戦法で京産大の十八番に真正面からぶつかっていく。松川の2トライで逆転すると、26分にはモールで押し上げインゴールを割り、攻撃力の高さを存分に見せつけた。加えてスクラムの面では相手のお株を奪うほどの出来。春の対戦では、ほころびの部分だっただけに確かな成長をうかがわせた。


 そうして後半も攻撃の手を緩めることなく、次々とトライを重ねていく。FL西川(文4)、WTB長野(社3)らトライゲッターらが揃い踏み、大差をつけての勝利となった。


 終わってみれば失点は最初の1本のみ。しかしそれも、上位校との対戦ではあだになるだけに「改善点」として落とし込んでいく。ノーサイドの直後には、フィールドの真ん中で円陣を組み、反省点を確認するなど、まだまだ満足など出来ない。「(チームが)この1戦にかけてくれてて、勝てたことは良かった。あと3連戦、精度とか高めてやっていけたら」(小原)。宝ヶ池のジンクスを振り払い、次節の立命大戦では「公式戦初勝利」をもぎとりにいく。