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「小原組~ALL OUT~」

インタビュー『“闘”率する者。』FW編

投稿日時:2009/11/14(土) 00:14

 FW、BKそれぞれに配されたプレーヤーたちを率いる者たちがいる。各パートーリーダーに聞く、胸にある思い。インタビュー『“闘”率する者』、後半はFKリーダー編として岡本隆太郎、西川征克に話を聞いた。



 


まずFWリーダーに就任した経緯を教えてください

岡本(以下、O)「みんなでミーティングして。部員増えてるから、リーダーの数を増やそうと。オレがフロントローでリーダー、征克がバックローで」

西川(以下、N)「萩井コーチから決められたなかにいて、学年で話し合ったのと自分でも貢献したい気持ちあって」


シーズン初め、リーダーとしてどのような構想が頭には

O「スクラム。一番負けたらあかんところだから強化して。体重増やしたりして。フロントローのサイズはだいぶアップして」

NFWが4回生がいっぱいおって、下がそこについていってくれたらいいかなって感じを」


難しかった点をあげるなら

O「春は、内容とか何をしていいのか難しくて。どうやったらまとまっていくかとか

N「ん別にないんやけど、バラオ(小原正=主将=)とかショウ(片岡将=副将=)への負担は大きかったのがあかんかったかなって」


フィットネスの向上を部全体として図った

O「春に比べたらだいぶ上がって。また、今はフィットネス強化期間(11月上旬)」

N「(現時点で)もうちょい走れなあかんとこあるけど、自分自身は春よりは走れるイメージあって。順調にきてる」


―FW陣の成長を感じるときは

O「スクラムも良くなっている。まだまだだけどね。モールも試合で通用してるし」

N「4回生が多いのもあるけど、FWがゲームで引っ張っていこうっていう。(リーグ戦では)今は下部としか試合やってないけど、FWで優位に立っているのは良いとこだと」


逆に課題をあげるとすれば

O「もっとスクラム取れるように。相手ボールでも押せるように。モールも格上の相手なったら、どうなるか分らんから」


スクラムはこれまでにどれくらいの量をこなした

O「春は3000本。それで土台作って、いまは本数じゃなくて集中して良いスクラムを組めるよう」


一方、今年の関学は〝FWラグビー〟という見方がある。得点をあげているアタック面に関して

NFWはモールが今年はうまいこと仕上がっている。BKにしろFWにしろミスが目立っているから、そこを直せば、自分たちのプランどおりのプレーが出来る」


今シーズンで〝FWラグビー〟色が濃くなったのには何か要因が

N「いや。ラグビーでFWが優位に立たなBKも活かせへんし、そういう部分で得点力も上がるんちゃうかなって思う」


メンバーをみるとFWは4年生が主体になっている。やりやすさなど感じたり

O「何よりやってて楽しいし、嬉しいし。試合とかしてても楽しい。バラオとかショウとかしっかりしてるから、支えられてる」

N「信頼してる部分あるし、試合では頼りになる」


4回生として、リーダーとして、自分のなかでこれまでより変わった点があるなら。プレー面でも精神面でも

O「なったからといって、やることが変わったというのは特に無くて。スクラムとモール、ブレイクダウンといった自分のやるべき仕事をきちんと。それが一番、チームに貢献することになるかな」

N「プレーではタックルいって、体はろうって感じになったと思う。意識はそんなに変わらないけど、最終的にやってきて良かったと思えたら」


リーグ戦のスケジュールが変則。大産大戦後も数週間空く

O「空いてる間を無駄にせず、この期間でもスクラムを成長していければ」


これまでの3連戦を振り返って

O「スクラムに関して言うと、摂南大はちょっとうまくいかなかったし大体大、大産大は修正できた。こっから相手強くなって、気を引き締めて」

N「得点としては取れてる。そのぶん、取られてる。ディフェンスで前出て、リズム乗っていけるように」


次の京産大戦はますますFW戦になる

O「スクラムで勝負したい」


では最後に意気込みを

O「まずは関西制覇して、バラオを日本一のキャプテンに!必死に挑戦者の気持ちで頑張っていきたい」

N「あと4戦、どこが勝ってもおかしくない混戦。そのなかで、チームに貢献して2連覇を達成できるように頑張っていきたいと思います!」

 


■岡本隆太郎(おかもと りゅうたろう)/社会学部4年生/國學院久我山高/PR/170㌢、112㌔/今年度、FWリーダー。チーム随一のボリュームを誇る肉体で関学スクラムを引っ張る

■西川征克(にしかわ まさかつ)/文学部4年生/東海大仰星高/FL、No.8/181㌢、99㌔/今年度、FWリーダー。抜群の攻撃力と突破力を活かし、インゴールを陥れる


◆それぞれの闘志を胸に、彼らリーダーたちがチームを闘率する◆