「小原組~ALL OUT~」
試合詳報:大産大戦
投稿日時:2009/10/26(月) 03:33
【大産大戦 試合詳報&観戦記】
▲3連続もふくめ、1試合4トライをあげたナンバー8大滝
その実力差のとおり、大産大を圧倒する関学。開始3分のHO緑川(商3)が3試合連続となるトライをあげると、『トライ・カーニバル』の号砲が上がった。お馴染みFL西川(文4)が追加点を決めると、ナンバー8大滝(社4)も25分から3連続トライ。破壊力抜群のFW陣が前半の全10トライを飾った。
後半からは、これまでのリーグ戦では戦術上、沈黙せざるをえなかったBK陣をついに解禁。開始早々のFB小樋山(人2)を皮切りに、BK陣がインゴールを割っていく。得点は積み重なり、大台の3桁にはWTB長野(社3)がのせた。「内容としては前半より後半良くて。ああいう、きれいな形にしていけたら」と主将は攻撃指令を優に遂行したBK陣を褒めた。
終わってみれば圧倒的大差をつけての勝利。それでもチームはこだわっていた、「0点におさえよう」(大崎監督)。109点というスコアはいまの攻撃陣を見れば当然の数字。それ以上に、ディフェンス面での確かな手ごたえが欲しかった。コミュニケーション不足から喫してしまった、7の数字が悔やまれる。
チームは3連勝を飾ったが、試合ごとに課題が浮き上がり内容を自問自答するのが現状。「前半は力まかせのラグビーをしてしまった。関西より強いところには通用しない。通用するラグビーを」と主将が上を向けば、指揮官は「残りの連戦にむけてベストな状態に」。目指す先がまだまだ遥かだからこそ、現状に満足しない。たとえ100点差をつけようとも、納得いかぬ点があれば。朱紺の闘士たちが己の理想形に成りえたとき、それが栄光を手にしたときになる。