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「小原組~ALL OUT~」

『朱紺スポーツ』vol.16

投稿日時:2009/10/13(火) 17:48

【チーム力アップ! 勝負の4週間】

 4週間でチーム力を上げる。小原組がリーグ戦後半へむけ、長期プランで臨む構えを見せている。OBである堂山氏(商卒)も練習に参加し、これまでに浮き出た課題の修正にも乗り出した。この先、数週間と続く長き道のりを、チームはぬかりなく過ごしていくつもりだ。



【連戦へむけ】

  年のリーグ戦のスケジュールは変則的だ。例年は1週間間隔で設けられる対戦が、今年は開幕2連戦のあと、3週間空く。今月25日の大産大戦(於・花園)を経て、そこからまた数週間の空き。そして11月14日の京産大戦から最終節まではノンストップで行われる。


 第2戦後の1週間は、リフレッシュしつつの調整。10日には宝ヶ池競技場に足を運び、対戦校の視察をした。その日のカードは、まさにこれから対戦する4校。倒すべき敵をしっかりと目に焼きつけ、これからの心持ちを固めた。そこで出たキーワードが「4週間」だ。


 リーグ戦後半は怒とうの4連戦が待ち構える。関西2連覇には避けては通れないロード。リフレッシュを終え、敵状視察も行い、この連戦までの期間をいかに過ごすか。4週間をどれだけ実のあるものにしていくかという考えだ。開幕直前、小原は「試合感覚が鈍るのもあるかもしれんけどチーム力を上げるチャンスやと思って」とにらんでいた。その言葉どおり「チーム力の向上」を図る。ゆくゆくは結果を左右する、勝負の期間になりそうだ。


 そんななか頼もしい指導者が加わった。練習にOBの堂山泰宏氏が合流。開幕から試合を見てきた同氏は、スクラムを重点的に指導する。「緊急招集で。ほんとにありがたい」と小原。FW陣が課題でもあったスクラムを改善すれば、それだけ勝利も確実なものになる。


 レベルアップにぬかりなし。勝負の4週間を過ごしたのちには、さらなる成長を遂げた小原組がそこにはいるはずだ。


【昨年度V闘士 スクラム強化へアドバイス】

 

▲堂山氏(左)と対峙するは現レギュラーの1列目3人


 実は堂山氏のアドバイスは開幕戦から効果を発揮していた。リードを許し終えた前半。「1列目がしっかり出てない」とハーフタイムでHO緑川(商3)に指摘。スクラムに修正をほどこした。そしてチームは開幕白星。試合後、スタンドとグラウンドを隔てて緑川は感謝の意を述べた。「2年間一緒に組ませてもらったんで」と緑川も信頼を置いている。昨年度V闘士がFW陣を屈強な重戦車へと鍛え上げていく。


【『朱紺スポーツ』vol.16】