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「藤原組~Over~」

4年生特集企画 第8回 公文千浩×里深優太

投稿日時:2012/08/09(木) 15:56

第8回のテーマは「集大成へ」。最終学年を迎えた二人のそれぞれの思いに迫った。



―ラグビーを始めたきっかけを教えてください
里深「小学1年の時、親に無理やりラグビースクールに連れて行かれてです。幼稚園に通っている頃から小学生になったらラグビーをやるように言われていました。父が昔ラグビーをやっていて、母もラグビーが好きだったのでとりあえず行けって(笑)。小学生の時は友達と野球をするのが好きでしたね。中学では野球部に入りたいという思いがあって母も『ラグビーやめてもいいよ』っていうことは言ってくれていたんですが、周りがラグビー続けるんやろっていう感じで。結局ラグビーを続けることにしました」
公文「父親がラグビーをやっていたので、小学1年の時に始めました。スクールチームで近くの高校のグラウンドを借りてやっていました」
 
―ポジションはどこですか
里深「今はFBですね。大学1、2年の頃はCTBだったんですけど、プレーの幅を広げたいと思って昨年からFBを始めました。でも昨年5月にけがをしてしまい、シーズン終了まで全然プレーができなくて、今年に入ってからも春にけがしてしまって。だから正直FBは最近始めたって感じですね」
公文「大学からWTBをやっています。それまではCTBだったんですけど、やってみようと思って」
 
―始めたばかりとのことですが目指しているFBのスタイルのようなものはありますか
里深「最後のとりでとして自分の後ろには相手に行かせないように絶対自分で止める、そんなFBを目指したいです」

―WTBの面白さはどんなところですか
公文「点が取れるところとかたくさんボールを持って走れるところですかね」

―どんなところでアピールをしていきたいですか
里深「得意なのはキックですね。関学のラグビー部で利き足が左なのは数少ないので、それを生かして陣地を広げてチームに勢いを付けたいですね」
公文「一人で持って行くのは不得意なので誰かが行った後のサポートですかね」



―高校時代の思い出を教えてください
里深「僕が入学した年にラグビー部ができたので1年から試合に出ていたんですけど、相手は上級生とかで100点差付けられて負けたりして本当に悔しい思いをたくさんしたんです。だけど3年の時、1年の時の花園予選で0―102で負けた相手に、30―24で勝って花園出場を決めて。それが一番うれしかったですね」
公文「僕は高校1年と3年の時に全国大会に出られたことです」

―高校時代の練習は厳しかったですか
里深「練習はかなりきつかったですね。1年生の時から花園を狙っていたっていうのもあるし、自分たちよりも体が強い年上を相手にすることが多かったのでウェイトも走り込みもガンガンしていました」

―関学に入学を決めたのはなぜですか
里深「僕が高校生の頃関学はそれほど強くはなかったんですけど、試合を見ていると『これから関学強くなるな』っていうのを感じました。それに僕の上の代から徐々に強豪校から関学へっていう人が出てきていたので。なんとなく関学に憧れもありましたね」
公文「指定校推薦があったっていうのと、自主性が重んじられているところがいいなと思って決めました」

―大学で印象に残っていることやうれしかったことは
里深「大学1年の時、リーグ戦(対天理大)で勝って関西制覇をした瞬間にグラウンドに立たせてもらっていたことです。うれしかったです」
公文「同期に恵まれたってことですかね。他の学年じゃなくてこの学年でできたことがうれしいです

―逆に悔しかったことはありますか
里深「大学2年の時の選手権大会(対早大)でベンチ入りもできずにスタンドから見ることしかできなかったことです」
公文「夏合宿の時に上の試合に出る機会があったんですが、体が小さかったので体重設定を課されていてクリアできずにチャンスを逃して。それは悔しかったです」



―春シーズンを振り返っていかがですか
公文「チームの環境が変わった中でそこそこ対応できて頑張れたなと思います」
 
―里深さんはけがをされていたと思いますが春シーズンを振り返っていかがですか
里深「ほんとにけがで何にもできていなくて…。つらかったというか。昨年一年をけがで棒に振って、やっと復帰できたと思ったらまたけが。春はできることをやろうと思ってずっとリハビリしていました。8月最初に復帰できそうなので、シーズンはまだ始まったばかりですしこれから頑張りたいです」
 
―これから取り組んでいきたいと思うことを教えてください
里深「今年けがから復帰してから、Aチームで出るってことを頭においてやりすぎたせいで変に気負いしてしまい、またけがした時はすごく落ち込んでしまって。今回復帰してからは一日一日、一試合一試合を悔いなく全力で取り組むようにしていきたいと思います」
公文「チームの方針でフィットネスに取り組んでいるんですが、一番は無理でも上位に食い込もうと思ってやっています。苦しい時にもうひと頑張りできる心、折れない心が大事になってくると思うので、日頃の心構えでしっかり鍛えていきたいです。それからあと一歩踏み出せる選手になれたらなと」
 
―最終学年を迎えて気持ちに変化は
里深「後輩に見本を見せないと、という思いはあります。どんなけがをしていても自分はAで出るっていう諦めない気持ちを持ち続け、その姿勢を見せることで後輩たちに何かを感じ取ってもらえるかなと」
公文「僕はラスト一年は死に物狂いで、とにかく本気でいこうと思っています」
 
―個人的に今年成し遂げたいことはありますか
里深「日本一の瞬間にグラウンドで活躍していたいです」
公文「チームの目標が日本一なんですが僕自身も日本一のチームの一員としてやっていきたいっていうのと、やっぱりピッチ上で自分の力で日本一をつかみたいという野心をもっています」
 
―最後にラストイヤーにかける意気込みをお願いします
里深「数少ない日しか残っていないので、一日一日を楽しんで、感謝の気持ちを忘れずに取り組んでいきたいです」
公文「悔いを残さず何事もやりきりたいと思っています。結果はどうあれ終わった時に感動で泣けるくらいやりきりたいですね」
 
■里深優太(さとふか・ゆうた)/光泉高/教4/172㌢・80㌔/ビリヤード
■公文千浩(くもん・ちひろ)/長崎北高/社4/170㌢・69㌔/テレビゲーム