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「藤原組~Over~」

『スピリッツ』vol.72

投稿日時:2012/07/04(水) 21:12

 春シーズン最終戦となった宿敵同大との一戦。関学はディフェンスから試合を作り、19―14で同大を下した。藤原組は白星で今季を終え、夏を迎える。まだまだ藤原組から目が離せない!



【宿敵】
 春シーズン最終戦の相手は同大。昨リーグ戦では後半ロスタイムでの追い上げも虚しく、1点差で敗北を喫していた。「その借りを返す。やってきたことを出し切るだけ」。春から徹底してきたディフェンスを信じ、同大に挑んだ。
 先制点を挙げたのは関学だった。開始早々、マイボールラインアウトからモールを形成。LO丸山(社3)がそのまま押し込みゴールラインを割った。その直後、同大に逆転を許し5―7に。なんとしてでも取り返したい関学は果敢に敵陣へ。前半終了間際、ラックから持ち出したLO藤原(商4)がトライをねじ込み、逆転に成功。12―7で前半を折り返した。
 後半、CTB吉原(人4)がトライを挙げ、19―7と点差を広げた関学。後半10分、同大にトライを許すも、粘り強いディフェンスで守り切り、19―14で試合終了。同大を下し、白星で春シーズンを終えた。

【夏へ】
 「勝って終われたことは大きいが、今日のようなきん差では関東の大学に勝っていけない」と主将・藤原。もっと走らないと、と今後の課題を語った。春シーズンの試合結果は7勝1敗。シーズンを通して強化してきたディフェンスの成果は表れている。夏合宿では関東の大学と試合が組まれており、夏にかけてさらに磨きをかける。徐々に形になりつつある藤原組のラグビー。この夏の成長が日本一への鍵となる。