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「小原組~ALL OUT~」

『朱紺スポーツ』vol.13

投稿日時:2009/08/05(水) 00:02

【夏スタート!10キロ走破でフィットネス向上だ】

 夏到来だ!約1ヶ月のオフが終わり、小原組はいよいよ夏シーズンに突入。上ヶ原での過酷トレを乗り切り、8月後半の菅平合宿へ。そしてリーグ戦での勝利に向けて、チームを強化していく。



【夏が来た】

 

 8月初日、早朝から部員たちは関学第2フィールドに姿を現していた。意気揚々と集まる。その表情からは気合が十分に見て取れた。そして、監督やコーチ、そして主将の小原(社4)からげきが飛ぶ。小原組の夏が到来した。


 「体重を上げて、フィットネスの向上を目指す」。狙いはそこにあった。上半期の対外試合では、フィットネス不足が露呈。それに対する外部の声は様々だったが、小原組にとっては予定どおりだった。夏の徹底した走りこみで解消。春先の体重増加から半年、今回が肉体改造第2弾となる。


 その強化プランとして行なわれたのが10キロ走だ。部員たちは複雑な表情を交えながらも、スタートラインに立つ。まだ時計の針が朝の8時を過ぎたごろから、100人を超える男たちが走り始めた。ポジションごとのメンバーに分かれて手始めに3キロからスタート。設定タイムを基準に黙々とグラウンドを回る。WTB長野(社3)のスピードに一同は舌を巻きながらも、部員同士で抜きつ抜かれつを繰り返し、周回は重ねられていった。


 体重が増えた肉体に慣れず、足取りは次第に重くなる。スピード、時間にそれぞれ差異はありながらも「ひとりひとり出来る限りのことはやってるんかな」と小原も頑張りを称える。最後の部員ひとりが走り切るまで、全員でグラウンドに立った。


 初日は3キロ走が2本、1キロが2本、そのあとは100メートルダッシュを20本。半ばから疲労困ぱいなのは明らかだった。襲ったゲリラ雷雨も、部員たちにとっては恵みの雨になった。全員がずぶ濡れのなか、10キロを走破した。


 「明日の方がしんどくなるんやろうね。歩くのもままならんやろうし」。過酷トレの反動は選手たちに襲いかかる。けれども、それは必ずや強靭な肉体の習得へ通じている。小原組の〝進化の夏〟は、まっさかさりだ!


【『朱紺スポーツ』vol.13】