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「新里組~Challenge~」

夏シーズン特別企画『4年目の夏』 第5回   

投稿日時:2011/07/29(金) 16:54

 第5回は、4人のFW陣。4年生として迎える、大学生活最後の夏。この夏にかける思い、 そして今後への抱負を語って頂きました。                                                                                                



―ラグビーを始めたきっかけは
村上「高校から兄の影響で始めました。それまでは野球をしていました」
中江「幼稚園からです。きっかけは兄がラグビーをしていたのと、おじいちゃんが慶應のラグビー部出身で。ジャージとか見せてもらったりしました」
黒台「小1からです。親の影響ですね」
佐藤「高校からです。兄も高等部出身で、兄の試合を見に行ったりして、始めようって思いました」

―関学を選んだ理由は
佐藤「高等部なのでそのまま」
中江「僕もですね」
村上「僕は先輩がいるっていうのもあって、ラグビーはするつもりだったので関学にしました」

―入学前の関学のイメージは
中江「中学の時は「大学は遊び」って聞いていたんですけど、年を重ねるごとに強くなっていって、入る頃には強豪校になってて。高校生の頃にはもう強いイメージでしたね」
黒台「僕も正直どこがいいとかわかんなかったんですけど、学生主体のいいチームって言うのは聞いてて、鵜呑みにしていました」



―大学ラグビーと高校ラグビーの違いは
中江「学生主体っていう点ではかなり違いますよね。コーチもいるけど、ほとんど4回生でチーム作っていくって感じで」
佐藤「プレーもだいぶ違うよね」
黒田「太郎さん(松川=経卒)はやばかった」
中江「征克さん(西川=文卒)も衝撃やったな。あ、すごいなって感じましたね。あと、高校時代、小樋山(人4)が強かったんですけど、小樋山でも先輩全然止めれなくて。それ見て改めて大学やばいなって思いました」

―それぞれのポジションの魅力を教えてください
村上「LOは…地味っすね」
中江「ナンバー8はFWの中でもボール持てせてもらえて楽しいんですけど、僕はFLがやりたくて。運動量が必要なポジションだと思います」
黒台「僕もLOなんですけど、地味ですね。仕事は…スクラム押すことですかね」
佐藤「FLは自由なポジションです。走り続けることが自分の仕事だと思っているんで。それができるポジションですね」

―関学のFWの強みは
中江「去年まではスクラムとかモールとかのセットプレーが強みだったんですけど、今年はそれに加えて走れるFWですね」



―春はどういった練習を
中江「BK的な練習をたくさんしましたね。スクラムやモールよりも1対1とか、パススキルとか。まだ手探りだったので、有効だったかはわからないですけど、徐々に形にはなってきたかなって思います」

―その成果は見られましたか
中江「随所ではって感じですかね」
黒台「正直、実感湧かないです」
佐藤「それぞれ個人が感じているのかもしれないです。まだ春の練習ではチーム的なことしていないんで」

―BKからFWに求められているものは何だと思いますか
黒台「走ることじゃないですか」
中江「今の攻め方の中で、走ることってすごい大切なことなんですよ。春はあまりセットプレーが安定しなくて、BK的には不安になるみたいに言われたので。頑張りたいですね」

―では逆にFWからBKに求めるものは
中江「取り切ってくれるBKですね」
黒台「あと、ミスしないこと」
佐藤「それ大事やな」

―4年生になって気持ちの変化はありますか
中江「プレー中はあまり「4年生だからって思わなくていい」って言われるんです。自分のことを死ぬ気でやってたら下もついてくると思うし、試合中は自分を意識していますね。練習中も言えるタイプじゃないので、楽しくできる雰囲気作りは心がけています」
佐藤「僕も、しんどい練習の時とかも雰囲気は悪くならないように気をつけていますね」
黒台「僕は逆に4年生って思わないようにしてるかも…」
村上「3回生までは先輩に頼ってたんですけど、4回生になって自分が周り動かさないといけないので、自分が一番に動いて、もっと自分自身ががんばらないとって思うようになりました」



―大学に入って、印象に残っている試合はありますか
村上「2、3年の時の菅平合宿での東海大戦です。2年生のときにぼろ負けして、先輩達が泣いている姿を見て、僕も悔しくなって。そのことを心がけて練習してきたつもりだったんですけど、3年生の菅平の時にまた0-81で負けて。やってきたことが甘かったんだなって感じました。今年もまた東海大と試合があるので、この悔しさを思い出して、勝てるように頑張りたいです」
中江「僕は慶應戦ですね。2年生の春から、自分の個人的な春の目標を「慶應戦にでること」にしているんです。でもずっと出れなくて。今年の春もそんなに調子悪くなかったんですけど、結局出れなくて。悔しくて心が折れそうにもなったんですけど、切り替えて秋にはAで出たいと思っています」
黒台「1年生の時の同大戦です。前年が関学が5位で同大が1位で。勝てへんと思ってたけど、まさか勝って。驚きと喜びで、やばかったです。印象に残っている試合ですね」
佐藤「僕は去年の4年生の引退試合ですね。僕3回生やったのにフル出場して。3回生以下は下のチームから出てて…。楽しかったけど悔しかったですね。よくわかんないけど印象には残っています」



―夏にかけてチームでレベルアップすべきことは
中江「ディフェンスですね。春はやっていないんで、夏にはかなりやるんじゃないかって思っています」
佐藤「そこやらな勝てへんと思うんで。今も少しずつDFやってます」

―では個人的に強化したいところは
村上「フィットネスです」
中江「仕事量を増やすことです。無駄な走りとか動きなくして。あと、1年間通してタックル磨きたいと思っていたんで、常に意識してやっていきたいです」
黒台「ディフェンスですかね。アタックと比べたらウリなので。そこを伸ばしていけたらなと思います」
佐藤「運動量ですね。体小さい分、動けないと話にならないので。信頼されるぐらいまであげたいですね」

―チームの目標達成への鍵は
黒台「ディフェンスは大事やな」
佐藤「あと、やっていること、やろうとしていることをやり抜いて、こだわることも必須だと思います」
中江「春、負けた試合もあるけど、そこでブレたらだめやと思うんで。どれだけやれるか、4年生次第ですね」

―では最後にそれぞれの目標を教えてください
村上「Aで出て勇気や感動を与えるプレーをしたいです」
中江「自分本位になってしまうけど、レギュラーになること。チーム目標達成のためにも自分も頑張って、国立に行くために、自分もレギュラーになりたいです」
黒台「学生ラグビーは最後になるので、卒業の時に、チーム、個人どっちも悔い残したくないし、できることを全力でやりたいですね」
佐藤「僕も自分ができること全力でやって、悔いが残らないようにやりたいです」

 

(左から)
■佐藤陽介(さとう・ようすけ)/社4/関学高等部/170㌢、77㌔/バイク
■黒台翔平(くろだい・しょうへい)/文4/報徳学園/176㌢、74㌔/ウィンドウショッピング
■中江翔平(なかえ・しょうへい)/経4/関学高等部/178㌢、92㌔/読書
■村上康平(むらかみ・こうへい)/社4/小倉高/173㌢、80㌔/人間観察