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「新里組~Challenge~」

『スピリッツ』vol.42

投稿日時:2011/04/30(土) 21:53

 1年生デビュー戦に白星!大雨が降りしきる中行われた大経大戦。終始、関学のペースで試合を展開し、58-5で大勝。1年生は4年間の関学ラグビー部生活に、好スタートを切った。


 
 
【初陣】
 大雨が降りしきる中、1年生はデビュー戦を迎えた。入場時には上回生の作る花道を通り、フィールドへ。そしてフィールドの中心で、全員で円陣を組み、試合に臨んだ。大粒の雨で地面はぬかるみ、ボールを持つ手もつい滑ってしまう。だがそんな状況にも戸惑うことなく、果敢に攻撃を仕掛けた関学。ゴールライン目前、モールを抜け出したナンバー8・徳永(商1)がトライ。先制点を奪った。その後も関学は攻撃の手を緩めることなく、相手を圧倒。積極的にパスを回し陣地を広げ、得点を重ねた。後半開始直後1トライを許すも、58-5で大経大を下した。
「4年間一緒に戦っていく仲間。勝ち以上はない。勝てて良かった」と鈴木(商1)は語った。デビュー戦に白星を飾れたことは、彼らの成長の第一歩になったことだろう。
 
【闘志】
 これから1年生も、レギュラー争いにも加わる。「同学年にも先輩にもプレッシャーかけて、上に上にあがっていきたい」と徳永。フレッシュさの奥に秘めた熱い闘志がある。層の厚い関学ラグビー部。フィールドに立てば学年は関係ない。ルーキー達もレギュラーの座を狙っているのだ―。
 
◆篠田、チームを支える影の立役者
 「みんな仲良くなって、全員が大きいケガもなく試合に出れて、大差で勝てた。一緒に練習して良かったです」。そう語るのは1年生の指揮をとった、フィジカルトレーナー篠田(総3)。この日までの1年生のトレーニング、そして試合前のアップを担当した。時間配分を考え、トレーニングを組み、指揮する。昨年の反省を活かし、グラウンド全体を使って練習できるように、朝練も行った。「昨日の夜から緊張してて。最初も少し緊張してたけど、思いっきりできたかな」。試合前、篠田のはつらつとした声が響いていた。その指示に従い、体を動かす1年生たち。そして試合中も1年生らしいフレッシュかつ大胆なプレーで躍動し、白星をあげた。
 「中には一般入試で入ってきた子もいる。みんなが大学で思いっきりできるように、みんなの成長をサポートできたら」。篠田の献身的なサポートは、チームを鼓舞する。