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「小原組~ALL OUT~」

『朱紺スポーツ』vol.11

投稿日時:2009/06/29(月) 20:34

【立命大下した! リーグでも白星を】

 因縁の相手を下す!開始早々から打ち合いになった立命大戦との一戦は、後半で一気に突き放し勝利。ディフェンスの課題は残るも、気持ちの晴れる白星となった。


 

[しゃく熱の舞台]

 サンサンと照りつける太陽光の下、気温は上昇。動かずとも、体力気力が奪われそうになる状況のなか、朱紺の闘士たちは燃えていた。対峙する立命大は、これまでリーグ戦で黒星を散々つけられている相手。昨年唯一の敗北を喫した因縁の相手である。「勝ったことないから。前から言っとったし意識してた」と主将。今年実現した練習試合で「叩いておかなあかんやろ」と気合十分だった。


[攻め続けて圧倒]

 開始早々からディフェンスの隙をつかれ連続トライを許すも、すぐさま反撃の姿勢に打って出る。取られては取り返す打ち合い。PR折目(経2)のブレイクダウンからトライ、そして流れるようなパスワークの最後はWTB片岡(総4)が締めるアタックで同点に。立ち上がりの悪さ、崩される防御網は上半期を通じての課題であるが、力をつけつつある攻撃力を爆発させた。


 ハーフタイムでは「集中力を保とう」と互いに確認。後半も開始間際に追加点を許したが、一度点火したオフェンスの爆弾は連鎖反応を起こす。SO渕本(社3)のトライで同点にすると、そこから4連続トライ。怒とうのラッシュで突き放し、終わってみれば46-22の快勝を得た。


[防御磨いて次も]

 「上げようつもりはないんやけど、(攻撃が)好きな選手が多いから」と困惑ぎみも笑顔で話す小原。攻撃力の高さは十分にうかがえたが、「これはおれらが目指すラグビーじゃないから」と試合後のミートではチームに釘を刺した。個々の強さは磨かれている以上、より確実に勝利するためにはディフェンス力の向上や集中力の維持が求められる。


 ひとまず前回のリベンジを果たした小原組。リーグ戦では内容の伴った白星をつけてみせる。


【『朱紺スポーツ』vol.11】