「小原組~ALL OUT~」
『朱紺スポーツ』vol.10
投稿日時:2009/06/23(火) 03:30
【関関戦白星も…4回生 このままで終われるか】
失意の関関戦―。4回生主体のチーム構成で臨んだ特別試合。勝利をおさめ総合関関戦の関学の白星に貢献したが、内容は散々。あらゆる面における4回生の改革が必要となった。
[防御崩壊]
開いた口からは自戒の台詞だけがこぼれた。「試合への意識はすごくあった。けど結果はこれ」。主将・小原(社4)の口取りは重かった。
試合は総合関関戦のなかの1節。関大との定期戦であったが、それ以上に小原組にとっては重要な意味を持つゲームだった。「4回生がどれだけ見せられるか」。4回生主体で臨むことで、チームを牽引する立場としてのプレー、そして意識を確認する狙いがあった。しかし始まってみると、目も当てられぬ現状が明らかに。強化された肉体を武器にWTB片岡(総4)やLO山本有(文4)のアタックが炸裂し攻撃面での強さはこの試合でも存分に発揮された。しかしディフェンス面が崩壊。前半こそ無失点で防いだものの、後半は開始早々の失点から続々とトライを許した。「(チームとして)ディフェンスを強化しないといけないのに…」。プレーとして、見せるべき姿を見せられなかったのは4回生の失態ともいえる。
最高学年として、関学ラグビーを実践するのは誰でもない、4回生たちであったはず。加えて、チームとしてのまとまりや意識面を考えた際、自分たちにいたらぬ点があるのは承知していた。だからこそ「変わることを期待した関関戦やったけど」。真価が問われた試合。結果では満足させたが、内容で失望させた。
[一致団結]
小原組になって半年。チームを引っ張る立場の彼らにとって、求められる「一致団結」は至上命題だ。それは今年の関学体育会スローガン『One for K.G.』と同様に捉えられる。いまこそ4回生はひとつになって、朱紺の闘志を携えるにふさわしいラガーマンにならねばならない。
【『朱紺スポーツ』vol.10】