「緑川組~MOVE~」
『スピリッツ』vol.25
投稿日時:2010/11/13(土) 23:21
エースの代役は頼んだぞ!リーグ戦も後半にさしかかり、摂南大戦でSH湯浅航平(人1)が先発する。春から存在感を放ってきたルーキーが、自身の公式戦初スタメンを白星で飾るか。

【代役務める】
リーグ戦後半を控え、怪我によりSH芦田一顕(人3)が離脱する事態が生じた。エースSHの代役を命じられたのは、若き闘士だった。10月31日の大体大戦で初の公式戦出場を果たしたばかりの湯浅が、今度は初のスタメンに選ばれた。
「試合に出られるのは嬉しいんスけど、芦田さんの代わりなんで。それでチーム力が落ちたら、芦田さんに申し訳ない。補えるくらい、頑張りたい」。エースの穴を埋める、その重責を背負って試合に臨む。
【放つ存在感】
春先からトップチームに名を連ねた。5月、芦田が怪我により戦線を離れていた間は、中西健太(経2)に続いて出場機会を得ていた。ルーキーのなかでも存在感を放ち、やがて夏にはU20日本代表にも選ばれる。大舞台でしか味わえない経験を身につけ、チームに合流した。
エース芦田を筆頭に、各学年に精鋭を揃える関学SH陣。公式戦ともなれば、出場チャンスは限られてくる。「(上には)芦田さん、健太さんがいるんでジュニアで頑張ろう」。シーズンの本格化を前に、そうした思いがあった。しかしリーグ第4戦でトップチームからお呼びがかかった。
公式戦デビューとなった大体大戦では後半途中から投入された。試合への緊張もあったが、それよりもパス供給にプレッシャーを感じた。それは、すぐ背後に構える〝攻め屋〟渕本伸二郎(社4=SO=)のリズムを崩さないかという心配。「緊張しました」と振り返る。初スタメンの摂南大戦ではSO新里涼(社3)と組むことになり「思いっきりやりたい」と意気込んだ。
【エリア獲得】
湯浅の持ち味はキック。エリアマネージメントの向上を図るチームにとって、何よりも頼もしい武器となる。「とことんキックで。敵陣深く攻め込めれたらと思います!」。『〝エリア〟の騎士』がエースの代役を務めるべく、楕円球を蹴り上げる。
(記事/写真=朱紺番 坂口功将)