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「緑川組~MOVE~」

『スピリッツ』vol.18

投稿日時:2010/09/22(水) 19:12

 V2闘士が緑川組の前に立ちはだかる?25日に行われるNTTドコモ戦。相手のロスターは不明だが、昨年チームを卒業したLO松川太郎(経卒)の出番が期待される。出場となれば、先輩の激しい洗礼が緑川組に降り注ぐか。




【再臨

 リーグ戦を直前にひかえ、最後の対外試合はトップウエストのNTTドコモ・レッドハリケーンズとの練習マッチだ。格上との対戦に良い経験となることが望まれるが、それに加え関学ラグビー部にとっては期待が集まるゲームである。相手チームには昨年の主要プレーヤーだったLO松川がいるのだ。


 関西2連覇の中心選手として活躍した松川。昨シーズン、あらゆる敵をなぎ倒しインゴールを陥れたのは記憶に新しい。相手DFをもろともせずに突き進む、その巨体は味方にとっては頼りになり、しかし敵になれば恐ろしい存在。卒業後はNTTドコモに入社し、ラグビーを続けている。その闘姿がまた見られるかもしれないのだ。


【脅威】

 破壊力あふれるプレーにあこがれを抱く選手も多い。今季スタメン定着が期待されるLO臼杵(法1)はポジション柄、その代表例。「当たって倒れない強さが凄くて」。春に5番を任された際、イメージしたのは、同じ番号をつけていた松川のような『前に出るプレー』だった。


 超重量級でありながら、LO、FL、ナンバー8、WTBの4つをこなせるほどの機動力を備えている松川。「あの人を倒さないと日本一になれないということスね」と主務・橋本(商4)も話す。出場するかは分からないが、出てくるとなれば緑川組にとって脅威の敵となるだろう。V2闘士の再臨はあるだろうか。


◆同期が語る松川の凄さ

 昨シーズンの松川の凄さを最も知っているであろう同期たちの口からは『怪物』『サイボーグ』との単語が。高校時代には、花園での長崎北対大工大戦で見せた『4人吹き飛ばしトライ』などの伝説的プレーがあり、口を揃えてその豪快さを語った。


 25日のAチーム入りを果たしている田中(商4)、山本(文4)らは直接対決の機会があるかもしれない。田中が「全力あるのみ!」と覚悟を見せれば、山本も「絶対タックルいったる!」と宣言。互いが敵として対峙する、強烈同窓会は果たしてどうなる?


◆緑川 OB訪問

 主将・緑川(商4)にとっては個人的に気持ちの入る一戦になる。NTTドコモへの来季の入団が内定しており、だ円球を通しての『OB訪問』。それだけに「下手なプレーすると、何言われるか分からん。頑張らんと!」と意気込んだ。


(記事=朱紺番 坂口功将 写真=関西学院大学体育会学生本部編集部『関学スポーツ』)