「小原組~ALL OUT~」
『朱紺スポーツ』vol.7
投稿日時:2009/06/01(月) 21:56
【ドコモに敗北 ここから強くなれ!】
この黒星も糧に。今回実現したNTTドコモ・レッドハリケーンズ(トップウェスト)戦。実力差は覚悟の上だったが、それでも健闘を見せた。浮き出た課題は明確、あとはそれを成長につなげるのみだ。
[課題浮きぼり]
相手はプロチーム。胸を借りる立場だが、星は別もの。強敵相手も勝利を目指す闘士たちの姿がそこにはあった。しかし試合開始とともに相手の猛攻に遭う。早いパス回しに翻弄(ほんろう)され、また1対1でも触れることさえ出来ずかわされる。関学もキックで応戦しゲインを図るが、相手の押し上げに抵抗もむなしく。自陣を陥れられる場面が続いた。
ようやく思い通りのプレーが出来るようになったのは後半から。敵陣に入ってからはゴールラインへまっしぐら。激しく前進する、今年の形をプロ相手にぶつける。そうしてFL西川(文4)がトライ。その後には、HO緑川(商3)が「前が空いてたから走るしかない」とDFをもろともせず独走。最後はすぐさま後ろにいたWTB片岡(総4)がボールを受けインゴールに飛び込んだ。
関学の得点シーンは後半の数分のみ。終盤には「良いテンポ」(小原)を作れた。しかし、それはエンジンのかかり始めの遅さを意味する。「始めから出来なければ」との声も上がった。今回はプロ相手だったが、リーグ戦、大学チーム相手ではそれが命取りとなる。
加えて「やりたいこともできず、ミスばっかり」と話すは緑川。試合を通じて課題ははっきりと浮き出た。それは戦術面しかり、意識面や個々の能力でも。ゲームキャプテンの片岡も「タックルやキックの精度を高めて、きっちりと」と今後の道しるべを見据えている。
[次につなげる]
黒星を糧にして、自分たちのラグビーを具現化できるように日々成長あるのみ。ゆくゆくは白星に変えてみせる。
【〝一人一殺〟のタックル心がけて】
目論んだゲームプランを遂行するためには「精度決まるとこを決めないと」と試合後に片岡は口にした。正確なワンプレーあってこそ、勝利は見えてくる。それが実現できていたのが昨シーズンのチームだった。CTB室屋のタックルや同・高橋のキックはどれも精度が高く、その度にゲームが思い通りに進んだ。「〝一人一殺〟のタックルの気持ちで」。室屋の強烈タックルの背後で悠々とプレーできていた片岡だからこそ、タックルの重要さを説く。プレーを磨き、精度を高めることが必要だ。
【『朱紺スポーツ』vol.7】