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「緑川組~MOVE~」

『スピリッツ』vol.13

投稿日時:2010/07/29(木) 22:47

 ついに実現!8月の菅平合宿で早大との練習試合が組まれることが決まった。関学にとっては4年前の大学選手権以来となる、アカクロとの対戦。ここ数年で急成長を遂げた朱紺が、大学ラグビー界のトップと激突する。今年の菅平は熱いぞ!




【4年ぶり対戦】

 夏の菅平合宿といえば、全国の大学が一堂に会し、練習試合を行いぶつかりあう機会。その熱い2週間が今年はさらに熱くなることが予想される。早大との試合が決まったのだ。


 「ついに組める」と目を輝かせるのは主務・橋本憲典(商4)。実に半年前、シーズンが始まった頃から相手へのアプローチはしていたという。有意義な合宿にするためにも、実現させたいカードだった。そして、今回それが叶った。


 早大といえば、言わずと知れた大学ラグビー界のトップ。「やっぱり大学ナンバーワンと言っても過言ではない。肌を合わせることで、いい経験に。早稲田とやるっていうのはどこかしら自信になる」と橋本はにらむ。関学にとっても4年ぶりの対戦である。


 前回の対戦は06年の全国選手権。そのときは完膚なきまでに叩きのめされた。だが「4年前とは違うんだぞ、と見せてやりたい」(橋本)。今その差はどれだけあるのか、菅平で明らかになる。


【つながり作る】


 実現したのも「過去の先輩たちのおかげ」と主将・緑川昌樹(商4)は話す。ここ2年の功績があったからこそ、念願のマッチメイクが成立した。来年以降にも対戦機会が設けられるように、「少しでもワセダさんと良い関係になれたら」と橋本は考えている。


 全国の舞台でたびたび〝関東との差〟を実感してきた関学ラグビー部。欲しかったのは関東の大学との実戦機会。その相手としてはこの上ない、ワセダとの対戦に、闘士たちの士気は高まるばかりだ。


(記事=朱紺番 坂口功将/写真提供:関学体育会学生本部編集部『関学スポーツ』)


◆プレイバック◆

<12月17日 第43回全国大学ラグビー選手権1回戦@秩父宮>

 対抗戦1位校に対し、関学は関西第5代表校としての出場。実力差は歴然だった。試合は早大が圧倒的に支配し、後半20分で80点の差をつけられる。それでも試合終了間際に主将・松尾遼輔(現FWコーチ)が意地の1トライ。負傷し頭部に包帯を巻きながらも、攻め続けた闘将の姿に関学ファンは心打たれた。最終スコアは7-85。