「緑川組~MOVE~」
『スピリッツ』vol.12
投稿日時:2010/07/11(日) 00:25
春シーズン最後の試合となった宿敵同大との一戦。今シーズンを白星で締めくくりたい関学だったが、現実は厳しいものだった負け越しで秋を迎える彼らに残された時間はあと3ヶ月。苦難の春を乗り越え、秋には完成した姿を見せてくれ!
【闘志奮わず】
序盤から、関学は素早いパス回しで陣地を奪っていく。ライン際でのプレーが続くも、なかなかトライを奪うことができない。だが、ナンバー8小原(人3)がラックからボールを持ち出し、そのままトライ。彼にとって、これで5試合連続トライとなった。「常にトライは狙ってます。このまま取り続けれるように」と小原。彼の存在は、関学の攻撃の要となっている。
その後はヒヤリとするような場面も見られるが、同大のミスに救われ、7―0で前半を折り返した。
後半は完全に同大ペースで試合が展開された。簡単な一つのミスから一気にトライへ駆け込まれ、次々と得点を許してしまう。そして主導権を握れぬまま、14―28で試合終了。選手達は悔しさをこらえきれず、目に涙をうかべながら、グラウンドを後にした。
【秋への土台】
この試合で、関学ラグビー部は今季を終える。課題が残る春シーズンとなってしまった。しかし、彼らは夏を通して今回見えた課題を克服し、秋には成長した姿を見せてくれるに違いない。すべては全国制覇のために―。彼らの一夏の挑戦が始まる。
(記事=篠原沙耶 写真=仲村友希)