「緑川組~MOVE~」
『山本有輝のROOKIESな日々』vol.3
投稿日時:2010/04/27(火) 23:45

いつもと変わらぬ風景だった。試合当日のルーティーン。Leccaの『My measure』を聞き、試合に臨む。ちなみにこの男、引退した身である。
4月25日、山本総監督率いるルーキーズがデビュー戦をむかえた。彼にとっては選手権以来のガチンコゲームだ。グラウンドに立つこと自体は同じだが、この日は立場が違う。サイドラインで構え、躍動する若きラガーマンたちの姿を見守る。耳にはインカムを装着し、交代などの指示出し。となりにはBK面を担当する片岡を伴い、その2人の姿はさながら本当に総監督とヘッドコーチのようだ。
▲選手たちを見つめながら、声を張り上げる
以前から「こてんぱにしたる」と意気込んでいたとおり、試合は関学ルーキーズが圧勝を収める(58-7摂南大)。戦術面は1回生たちの自主性に任せた。「まだ自主性に慣れてなくて、指示待ちの場面が多い。試合に入ったら自分らでやるしかない」(片岡)。指揮官たちが決めたのはメンバー構成のみ。「実力とかじゃなくてバランスで」配したという。そうして初めてのメンバー同士ながらも圧倒できた。さて総監督の目にはどう映ったか。
「フロントローが走ってた。前の5人が真面目に走り続けてた。(活躍が目立った)LO春吉(臼杵=関西学院=)も自分のキャラを理解してたし」
レベルの高さは前々からにらんでいたとおり。各々のアピールに加え、スローガンに見合った動きも見られ、まずは合格点を与えられるところか。
「4年間のスタートやし。これがあって、いろんなことが積み重なる。オレらはそれを経験し終わった分、それが見えるから。楽しみ」
そう、彼ら38名の戦いは始まったばかりなのだ。(続く)
▲試合後、観戦に訪れた玉泉を勧誘?(台詞はフィクション)
<不定期連載>