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「新里組~Challenge~」

『スピリッツ』vol.40 

投稿日時:2011/04/28(木) 22:03

 レギュラー争いに先手!WTB繁田(法2)と松延(商3)が新里組の初陣でスタメンの座を勝ち取った。試合でもトライを決め、活躍。今後のレギュラー争いに名乗りを挙げた。



【繁田純】
 昨年のWTBには、松野尾(社卒)、長野(社卒)という絶対的なエースがいた。その二人が卒業したことで、WTBのポジション争奪戦が始まった。新里組の初陣となった京大戦。背番号11の座を射止めたのは繁田(法2)であった。Aチームとしてプレーするのは初めてであったが、レギュラーの座をつかむために躍動する。得意のステップで京大の懸命なディフェンスを振り切りトライ。Aチームでの初得点をあげた。「目標はレギュラーに定着すること」と繁田。熾烈なレギュラー争いはまだ始まったばかりだ。
 
【松延泰樹】
 京大戦でのMVPと言っても過言ではない活躍を見せたのが、WTB松延(商3)だ。Aチームでの出場経験を持つ松延。この試合ではフル出場で5トライを決め、関学の大勝に一役買った。「Aチームに居続けるためにはコンタクトの強さは必須」と松延は言う。また、今年の関学ラグビー部はBKのレベルアップを目指しており、WTBの役割がより重要となる。「ボールに触れることが多くなったから、その分多く走らないと。ミスをなくし信頼されるようになりたい」。頼れるWTBとして、Aチーム定着を目指す。
 
【争奪戦!】
リーグ戦までに、Aチームのメンバーの入れ替わりがあることは確か。シーズン開幕の時、背番号11・14を託されるのは一体誰だ。
(文=宮本直実)
 
◆春山SOで活躍
 昨年、激しいタックルを武器にCTBで活躍していた春山(文3)。今季はSOとしてAチーム入りを果たした。「センターとは全く違ってて難しいけど、慣れてきた部分も。慣れてきたからこそ深さがわかってきて、難しいんスけどね」。SOは試合を動かす司令塔。コンタクトプレーを強みとする春山は、ディフェンスでも活躍する。CTBとしての経験もあるからこそ、他のSOとは違う視点で試合を見られるという。「今は与えられたポジション、SOで頑張ろうって。自分にしかできないことを伸ばしていけたら。去年も春とか秋の始めはAにいても、大事な試合には出ていない。常にシーズンのことを意識してやっていきます」。春山の新たなChallenge。「4年生が結果残すために。僕はできることをやっていきたい」。春山の飛躍は関学ラグビー部に新たな旋風を巻き起こすことだろう。
(文=篠原沙耶)