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「緑川組~MOVE~」

『スピリッツ』vol.20

投稿日時:2010/10/09(土) 02:03

 リーグ戦開幕にむけ、し烈極めるレギュラー争い。緑川組のなかで最も激しいのがCTB陣だ。タレントの豊富さは、同時に争いの激しさを意味している。層が厚く、顔ぶれも熱いCTB陣。勝つのは果たして
 
 
【タレント軍団】
 『タレント軍団』、そう呼ぶにふさわしいのが緑川組の中盤を担うCTB陣だ。選手層の厚さはチームにとって喜ばしいかぎりだが、選手たちにとってはそれだけのレギュラー争いの激しさを意味している。今年U20日本代表に選出され国際大会を経験した春山(文2)は言う。「僕からしたら、みんな外国人なんスよ。健太さんも村本さんも」。

 

 その『外国人部隊』には、そうそうたる顔ぶれが並んでいる。前述の春山は大舞台の経験を活かして、『4H(低く、速く、激しく、走り勝つ)』のプレーを実践。ゲームメイクを担う。村本(文3)は下級生次からレギュラー入りを果たしており、ハイレベルのプレーセンスを見せる。何よりも当たり負けしない強さは武器だ。田中(商4)は経験値の多さに加え、磨かれたアタックセンスが爆発する。一瞬のプレーで見せるスピードは他を寄せつけない。里深(教2)はチーム内でも珍しい左キッカー。レフティーが繰り出す精度高いキックが敵陣攻略の突破口を開くか。春から頭角を現してきた吉原(人2)も名乗りをあげている。アタック面ではWTBも兼任できるランで強さを見せる。掴んだ相手を離さないタックル同様に、レギュラーの座もひとたび掴めば手放すことはないだろう。

 

【勝ち獲るのは】

 「誰が出てもおかしくない」。春山の台詞どおり、この顔ぶれは誰もがレギュラーを担いうる面々。開幕するリーグ戦では、この最もホットなポジションに注目だ。

 

(記事=朱紺番 坂口功将/写真提供=『関学スポーツ』)