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「緑川組~MOVE~」

『スピリッツ』vol.1

投稿日時:2010/04/19(月) 13:07

緑川組の初陣に勝利をもたらしたWTB長野(社4)。彼は、持ち前の俊足で相手を寄せ付けず、2本の独走トライを決めた。長野のスピードが見るものの心をMOVEした。

 

 

[快脚全開]

前半を510で折り返した関学。「もっと自分たちらしい走るラグビーを」と気を引き締め、迎えた後半。開始直後、まさに走るラグビーを展開した長野。「ずっと鍛えてきたリアクションの速さがトライにつながった」と語るように、ボールを手にした瞬間、驚異的なスピードで相手を寄せ付けず、そのままトライへ。キックも成功し、同点に追いついた。さらに数分後、SH中西(経2)からのパスを受けた長野はまたも独走し、中央部分に落ち着いてトライ。2本の独走トライで逆転に成功し、勝利へと導いた。「外に展開してからの、自分のポジションでのトライで、評価できるトライだった」と自信気に話した。

 

[走る理由]

緑川組の副将を務める長野は自分のことだけでは満足しない。「今までとはゲーム中も意識が変わった」。4回生として、副将として、積極的な声出しと大胆なプレーでチーム全体を鼓舞する。そして 長野の2トライに後押しされるかのように、後半の選手たちの動きはスピード感に満ちていた。BKがしっかり走ってFWをカバー。ボールも体も動き続けていた。緑川組は、スローガンのごとく、MOVEしていたのだ。 

「今日の試合で修正点はわかった。次は間違いなくボールがもっと動く。チームの芯は持って頑張りたい」と意気込んだ。長野の俊足プレーから目が離せない。

 

 (文=篠原沙耶 写真提供=坂口功将)