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「緑川組~MOVE~」

『緑川組、始動―。』 主将・副将インタビュー

投稿日時:2010/04/03(土) 13:43

あの感動と興奮から数ヶ月。新体制が始動してから一月半が経過しました。

 

 主将・緑川昌樹 副将・長野直樹

 

 1年生の頃よりその実力を発揮しチームを数々の勝利へと導いてきた両氏に、その胸の内と今年の関学ラグビー部の展望を語っていただきました。

 

 

―就任までの経緯

緑川(以下M)「自分からやるって言った。あと同回の投票でもみんな俺にやってくれって」

長野(以下C)「俺も自分から。1年のときから試合出さしてもらってて、Aチームを引っ張ってきた責任というのがあった。あとチームの成長と自分の成長を一番近い所で見守っていきたかった」

M「ずっと一人の人として成長したいって思ってたし、チームを勝たしたいって気持ちがあった」

 

―どのような主将、副将になりたいか

M「自分らしく、を貫き通したい。常に声を出して、しんどい中でも笑顔で声を出していける環境を作りたい」

C「チームのこともそうやけど、BKのリーダーとして『小さいけど走れる』関学のカラーを伸ばしていきたい。緑川はFW、俺はBK。一緒のチームやけど競い合っていけるようにしたいかな」

 

―新体制になってから何をしてきた

M「ウエイトと、ばんばん走ってる」

C「常に動き続けれるラグビーを意識してる。ボールも体もひたすら動くような」

 

―体重を大幅に増量させた去年とは方向性が変わる?

M「軸は一緒。今年は(体の)サイズが小さいということで走れる体を作ってる。ただ去年と同じことをしてるだけじゃ勝てへんからね」

 

―個人的には何を?

M「体幹と首を」

 C「俺も、ボールを持ってても倒れないようにするために体幹を。今はけがで上半身があかんから下半身だけやけど」

 

―自身の持ち味は

M「ラック周辺での『やらしさ』かな(笑)」

C「クレバーってことやな」

M「そうそう」

C「俺はやっぱり、走るのが速いことかな」

 

▲その快脚はトライを量産し、見る者を魅了する

 

―昨年を振り返って

M「ええ経験できた。4回生になるための土台や自分が見えた。あと、体重を増やすだけでは勝てへんって分かった」

C「(2007年度)関西5位から(2008年度)関西1位になって、選手権で法政と戦ったときはまだ国立なんて夢物語やった。でも去年は国立が明確に見えてた。明治との試合は全員が勝つって信じてた。でも結果は・・・。ベスト4、日本一になることのたいへんさを知った」

M「もっともっと練習しなあかんって思ったわ」

 

―明大戦で関学に足りなかったものとは

M「FWに関してはフィットネスとブレイクダウン。あとセットプレーも。だから今それを補う練習をしている」

C「BKはラインのディフェンスかな。去年のシステムのままでは限界があって、通用するのは関西まで。あとはパスとかの基本スキルも。明治にはBKで負けた」

 

―近年で大きく変化した関学ラグビー部だが、入学時の目標は?

M「俺はずっと全国制覇。絶対出来ると信じてるから。別に大きな目標を立てることは悪いことじゃないし、言動は心にも出ると思う」

C「緑川と違って最初はそんな明確には。内部で現状を知ってるっていうのもあったから。だから最初から目標に向かって頑張る人は少なかったんやけど、緑川とかそういう人に出会って大きな目標を持てるようになった」

 

―今年のテーマ「MOVE」について

M「新体制が発足したときに同回でどんなチームにしたいか話し合った。それらを全部まとめて、表した言葉が『MOVE』やった。まぁこれを言ったのは宮崎っていう奴やねんけど(笑)」

 

―具体的にはどんなチームにしたいと?

C「試合中、常に動き続ける。見る人たちの心を動かす。感動させる」

M「自発的に動くとか、自分から変わっていく、とか」

 

―プレッシャーは

M「全然ない。今年は今年やし」

C「俺も3連覇の重圧はない」

M「結果が3連覇やったら良いってだけで、俺らの目標は日本一やから。過去を見ててもしょうがない。そんなん気にする前に現実を見て、今のチームのことをもっと気にした方が良い」

 

―ラストイヤーに向けて

M「チームを去年よりも強くして、個人的にはこけない、タックルひとつひとつの精度を持てる強い選手になりたい」

C「ポジション柄トライを取ることが全てやと思うから、そこだけを頑張りたい」

 

▲緑川のクレバーなプレーは関学ラグビー部の攻守の要だ

 

―関学ラグビー部の魅力とは

M「学年関係なく、ラグビーになったら言い合えるような関係ってのを目指してる。まだ多少遠慮はあるけどね」

C「みんなラグビーに対して真面目。ひたむきにやってる」

 

―部員全員の気持ちをひとつにするのはたいへんでは?

C「一人ひとりが『自分が頑張らなあかん』っていう自覚を持ってれば良いと思う。まずは頑張ることが大事」

 

―今年の関学ラグビー部の注目ポイントは

C「試合中ボールがよく動く。見てる側からしたらおもしろいラグビーにはなると思う」

M「まだ試合をしてないからなんとも。4月18日の京産大との練習試合に向けて調整してて、そこで分かると思う」

 

―お二人にとってラグビーとは

M「生きがい。小6のときから初めて、生活の一部みたいなもの」

C「ラグビーって人間性が出るスポーツで、精神が病んでたらいいプレー出来なくて、逆に気分が晴れてたらすごいいいプレーが出来る。だからそういう意味では自分らしくいられるもの」

 

―では最後にこれを見てる人にひとこと

M「今年も一年よろしくお願いします」

C「期待に応えられるよう頑張ります」

 

 

緑川昌樹(みどりかわ・まさき)/商学部4年生/東海大仰星高/HO/173㌢・91㌔/2010年度関学ラグビー部主将、趣味は読書

長野直樹(ちょうの・なおき)/社会学部4年生/関西学院高等部/WTB/174㌢・82㌔/2010年度関学ラグビー部副将、趣味は通販

 

掲載が遅くなってしまい申し訳ありませんでした。昨年度、小原組の朱紺番を務めました坂口功将に代わって今年度の緑川組を追いかけますは、関西学院大学体育会学生本部編集部(関学スポーツ)のラグビー部担当3回生・山本大輔と、2回生・篠原沙耶です。いつも楽しく拝見していた当ホームページに、このような機会を下さった関学ラグビー部の皆様、この場を借りて厚く御礼申し上げます。そしてこのホームページをご覧の関学ラグビー部ファンの皆様、まだまだ未熟な私たちではありますがこの一年間を通して緑川組とともに成長していけたらな、と思っております。よろしくお願いします。

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