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「畑中組~Focus~」

『SPIRITs』vol. 89

投稿日時:2013/05/01(水) 22:59

 FW陣の活躍が関学を勝利へ導いた。関学は昨年の大学選手権セカンドステージで敗れた慶大を2922で下しリベンジを果たした。ターンオーバーの多さ、ブレイクダウンの激しさが目立った今試合。関学は最後まで粘り切り慶大を制した。




 互いに点を取り合ったシーソーゲームで、最後まで粘り強さを見せた関学に軍配が上がった。29―22で関学は慶大に勝利し、春シーズンの公式戦で2連勝を飾った。
 前半7分に慶大が先制トライ。すると、このまま慶大に主導権を握らすまいと関学に攻撃の火が付いた。同15分にSH湯浅(人4)、同34分にはNO8徳永(商3)が相手の防御を物ともせずトライを奪う。その後慶大に5点を返されるも14―12とリードして前半終了。
 後半、関学は慶大に2トライを許し17―22と逆転される。「後半20分から30分まで苦しい時間が続いた」と主将・畑中(商4)。しかし、チャンスは同33分にやって来た。後半から出場したLO古城(社3)がラインに飛び込み自身公式戦初のトライを決める。さらに後半終了間際、CTB中野(文2)の華麗なパスを受け、WTB金(尚)(総3)がダメ押しのトライ。畑中がキックを成功させ29―22で勝利を収めた。「ブレイクダウンからのターンオーバー、トライという流れがよかった」と金(尚)は試合を振り返った。
 慶大には昨年の大学選手権セカンドステージで17―29で敗北し関東との力の差を痛感した関学。
その後畑中組のスローガン、FOCUSのもと悔しさをばねに、部員全員が日本一という目標に焦点を当て汗を流した。フィットネスのさらなる強化と、コンタクト、ブレイクダウンの技術向上に重点を置き取り組んできた。その成果を見事に発揮しつかんだこの勝利は選手たちの自信になったに違いない。しかし、これは関学ラグビー部の成長の途上にすぎない。日本一に輝くため、これからも畑中組は挑戦し続ける。

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