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「藤原組~Over~」

『スピリッツ』vol.64

投稿日時:2012/05/15(火) 18:10

 
 毎年行われる1年生試合。今年は大体大の1年生との一戦が繰り広げられた。前後半でけが人を除くすべての1年生が出場し62―10で大勝した。



【大勝発進】
 関学Aチームの試合後、大勢のギャラリーが見守るなか関学キックオフで1年生の大学デビュー戦が始まった。
 まずペースをつかんだのは関学。体を張ったプレーで敵陣へ果敢に攻め入る。ゴール前でのモールを起点にSO鳥飼(人1)がさばき、CTB小林(経1)が先制トライを挙げる。続けざまにラインアウトからモールを形成し、そのまま押し込んで追加点。その後も関学のペースで試合は進むが、なかなか得点に結びつけることができず12―0で前半を終えた。
 選手を入れ替え臨んだ後半戦。開始早々トライを奪うと、そのトライを皮切りに次々にトライを重ねていく。終了間際にはCTB村田(経1)がダメ押しの2連続トライを決め、試合を決定づけた。「相手の足が止まっていてトライすることができた」。そう村田は自らの得点を振り返りながらも、「この内容では上のチームで通用しない。満足はしていない」と意欲を示した。
 
 【羽ばたけ】
 「初めての試合で楽しくプレーし勝つことができて良かった」と前半キャプテンを務めたSH徳田(商1)は語った。この試合をもって今後は上級生と練習を行い、試合にも出場することになる。「1年だからって隠れるんじゃなくて目立っていい影響を与えることができれば」。日本一を目指すチームに加わった新戦力。主将・藤原(商4)も「一緒に頑張っていきたい。まずは体を大きくしてほしいね」とエールを送った。


【1年生担当 大下真須美】
 「大変なこともあったが楽しい1カ月半だった」。そう振り返ったのは今年1年生の担当をした大下(経3)。スケジュール組みから練習内容を決めるまで、大きな仕事を任された。「選手たちから不安要素も聞いていた分、試合前は緊張した。(62―10という結果に対し)とても感動した。1000万点をあげたい」と試合後喜びを語った。間近で1年生の成長を感じながら、「今のままじゃダメだということを痛感した。やりたいこと、しなければいけないことが見えた」。大下にとってもこの経験は大きな財産となったようだ。