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「新里組~Challenge~」

『スピリッツ』vol.38

投稿日時:2011/04/22(金) 15:07

 4月16日、京大グラウンドに於いて京大との定期戦が行われた。今シーズン初めての本格的な試合で、関学は京大を圧倒。156―0で勝利を手にし、新里組の初陣に白星を飾った。
 


【春シーズン開幕】
 「今シーズン一発目の試合。いいスタートを切って、弾みをつけたい」。そんな意気込みを語った主将・新里(社4)のトライを皮切りに、関学は猛攻を開始する。開始早々のトライで勢いがつき、その後も点を重ねる関学。浮足立つ京大のディフェンスをよそに、WTB松延(商3)、FL丸山(社2)、ナンバー8小原(人4)と、次々にトライを奪っていく。相手につき入る隙を与えないまま、80―0と大差をつけ前半を折り返した。後半に入っても、関学の勢いは止まることを知らない。積極的にBKへパスを回し、トライを量産する。大量得点にも、攻撃の手を緩めることがなかった関学。最後まで京大にトライを許さないまま、156―0の完封勝ちを収めた。
 
【チャレンジ精神】
 「(京大の)ディフェンスが甘かったからこんなに点が入ったんです」と新里。大量得点にも浮かれることはない。そうはいうものの、この一戦ではチームの成長が垣間見えた。たとえば、萩井ヘッドコーチの立案によって始まったハンズアップ。この試みが功を奏し、試合中、膝に手を置く選手はいなくなった。また、この試合ではBK陣の活躍が光った。自陣深くからもキックを使わず、パスをつないで陣地を挽回。トライまで持ち込む場面が何度も見られた。「これから強い相手と戦うことになる。もっとチャレンジしないと」。更なる進化を誓う、新里組から目が離せない。
 
◆長澤大活躍 !
 シーズン開幕戦という重要な試合で、輝きを放った選手がいる。FL長澤(社2)だ。朱紺ジャージに腕を通すのは2回目だが、Aチームの試合では初めてだった。喜びを噛み締めながら臨んだ試合では、4トライを奪う大活躍。猛アピールでレギュラー候補に名乗りを上げた。「目標はリーグ戦に出ること」。厳しいレギュラー争いに闘志を燃やす。
(文=宮本直実)